南アフリカのケープタウン周辺の西ケープ州は四季があり、フランスの気候によく似ています。
西ケープ州は日本の本州位の広さがあり、様々なワイン産地がありますが、ブルゴーニュの気候に非常に近い地域やボルドーの気候に近い地域、あるいはカリフォルニアのような温暖な地域、そして南アフリカ特有の乾燥した大地のブドウ産地など様々なロケーションでブドウ栽培が行われています。
ご存知のようにフランスのブルゴーニュ地方が有名なピノ・ノワールの産地です。今では全世界で栽培されているピノ・ノワール種ですが、かつてはブルゴーニュでしか成功しないと言われた時代もありました。冷涼な気候でしか上質なピノ・ノワールは生まれないからです。
西ケープ州のでも南に位置するエルギン地区やウォーカ・ベイ地区はインド洋に面し、冷涼な気候であるため非常に上質なピノ・ノワールが生産されます。また内陸でもドリフックなど標高の高い地域で素晴らしいピノ・ノワールが生まれています。今や南アフリカのピノ・ノワールから目が離せない状況となっています。