ハンガリーといえばフルミント種。辛口・甘口ともにフルミント種の特徴が綺麗の表現されたワインを生み出すワイナリー
ハンガリーで、この国の代表的品種「フルミント」を用いてのワインを生産しているワイナリー。現在のワイナリーとしての設立は2000年ですが、オーナーのキケシー家は古くからトカイ地方で有名な畑を所有し、ワイン生産者としても既に19世紀には公文書でその存在が知られていました。現在は85ヘクタールを所有。各畑のテロワールを尊重し、低収量により高品質なワインを造り出しています。
ハンガリーワイン(トカイワイン)
ハンガリーでは紀元前よりブドウ栽培が行われていましたが、本格的な栽培 はローマ人によって伝えられたと言われており、旧東欧圏の中にあっては最も古いワイン造りの歴史を持ちます。
特にトカイでは貴腐葡萄を主とした甘口ワインが多く造られており、フランスのソーテルヌ地区、ドイツのト ロッケンベーレンアウスレーゼと共に、トカイアスーエッセンシアは世界3大貴腐ワインとして世界に知られ ています。フランス王ルイ14世はトカイをこよなく愛し、「王のワイン」、「ワインの王」とまで賞賛していました。
ハンガリーは、ヨーロッパのワイン生産地としては大変厳しい環境下にあり、夏は猛暑、冬は極寒となり気温差は激しい気候を持ちます。そしてフルミント種は、ハンガリー北部、トカイ・ヘジャリア地方の主要ブドウ品種です。
トカイ・アスー・エッセンシア (Tokaji Aszu Eszencia)
トカイ・ワイン規格の更新によって生まれた貴腐ワイン、アスーの階級。それまでは136リットルの樽の中に、プットニというトカイ産地の伝統的なブドウ籠で何杯分の貴腐ブドウ(1籠約25kg=この籠は統一規格ではなく21kgから27kgと幅がある)が含まれているか、という規格であったが、更新後はリッターあたり何グラムの糖分が含まれているかによって、3~6プットニョスのランク付けを行うことになった。しかし当り年には6プットニョス以上の糖分を含む貴腐ワインができるために、6プットニョシュ超級として「アスーエッセンシア」という新しい階級が生まれた。樽での熟成期間が3年、瓶熟成が2年以上の合計5年の熟成期間を経てから市場に卸されることも規格上のルールの一つである。
トカイ・アスー・3-6プットニョス (Tokaji Aszu puttonyos)
136リットルに対してプットニス(約25キログラム)という単位で貴腐ブドウが何杯使われているかを表している貴腐ワインで「トカイ・ワイン」と言えば普通はこの貴腐ワインのことである。アスー・エッセンシアで記したとおり現在の規格では、貴腐ブドウの使用量ではなく出来上がったアスーワインの糖分含有量によって3~6プットニョスおよびアスー・エッセンシアの5階級に分類される。エッセンシアやサモロドニとの分類は、貴腐ブドウの使用量ではなく醸造技法による。貴腐ブドウと貴腐化していないブドウをそれぞれ一次発酵後にブレンドした貴腐ワインがアスー(Tokaji Aszu)である。樽での熟成期間が2年、瓶熟成が1年以上の合計3年熟成期間を経てから市場に卸されることも規格上のルールの一つである。
3プットニョス
4プットニョス
5プットニョス
6プットニョス
アスー・エッセンシア