Guardiola de Font-Rubiといういわばカヴァの聖地で、長年に渡ってカヴァ最高品質のぶどうを栽培してきたピニョル家。わずか30ヘクタールの畑で収穫量が少ないこともあって、そのぶどうは現地ワイナリーの間で「幻のぶどう」と言われ、高値で取引されてきました。一方、スペイン最高のメルローと言われるスーパー・スパニッシュワイン「カウス・ルビス」を擁するペネデスのトップワイナリー、「カン・ラフォルス・デルス・カウス」のエステーベ家。2000年、両家は手を結び、共同でこのワイナリーを設立しました。栽培・醸造をトップレベルで一貫させた相乗効果として誕生した、従来のものとは次元が異なるカヴァ。これぞ「1+1=3」。「栽培に、秘訣とかノウハウとかはありません。すべてを完璧にやるだけ」。「この世のものではないような、言葉では表現できないような”幻想的な”カヴァを造りたい」というジョセップ・ピニョルは、趣味も持たず余暇もとらず、シーズン中は1日4時間睡眠でほとんどぶどう栽培のみに生きる求道者です。「幻」と言われるにはそれだけの理由があります。
それにしても「1+1=3」って不思議な名前です。その意味は・・・・・
〔1〕⇒わずか30ヘクタールの畑で高品質のぶどうを栽培し、そのぶどうは現地のワイナリーの間で「幻のぶどう」と呼ばれ絶賛されていたピニョル家。
〔1〕⇒スペイン最高のメルロ-と言われるスーパー・スパニッシュワイン「カウス・ルビス」を擁するペネデスのトップワイナリー「カン・ラフォルス・デルス・カウス」のエステーベ家。
ピニョル家が〔1〕エステーベ家が〔1〕として、普通なら「1+1=2」じゃないの?という気もしますが先にご紹介したようにお互いの長所を発揮したことによる想像以上の力が加わり、従来のカヴァとは次元が異なる真のワインが誕生した事に名前も関係しているのです。そのため、足して2以上の力を発揮したことを意味する〔1〕がさらに加わって「1+1=3」となったわけです。2000年創業という若さを感じさせない造りこそ、このワイナリーの大きな魅力であり今後の活躍・発展がさらに期待されます。