ヴィーニャ・マルティナを生産するマセット社は、DOカヴァの生産地で有名なアルトペネデスに本拠地があります。原産地のペネデスは、バルセロナから西へ約80kmまで広がる広大なエリアで、地中海からも近い地中海性気候になります。その地中海由来の爽やかな環境と太陽の恵みをふんだんに受けたこのエリアの気候は比較的温暖で、夏は勿論暑いのですが冬も比較的暖かい環境です。一方で、このあたりの地域は基本的に砂質土壌であるものの、広域にわたっては石灰岩が混ざるエリアもあります。そんな環境がマカベオやチャレッロ、パレリャーダといった葡萄品種に適しているのです。その地に1777年からマセット社はブドウ栽培を始め、途中19世紀にフィロキセラの侵害に遭いながらも、古くからの伝統と、最新技術を扱いながら、カヴァを中心としたこの地に合ったワイン造りを行っております。カヴァはご存知の通りシャンパーニュと同じく瓶内二次発酵を行っているため、生じる泡はきめ細かく、長く続くのが特徴のひとつです。レストランやバルなどでグラススパークリングとして提供されるのも、その泡の特徴が要因のひとつともいえるでしょう。