ボデガス バルカルロスは、フランスと国境を接するスペイン北東部ナバーラ州のティエラ・エステーリャ地区に位置しています。家族経営企業としてはスペイン最大手の1つ、ファウス ティーノ・グループが所有するワイナリーで、フリオ・ファウスティーノ・マルティネスによって2001年に設立されました。所有する畑は標高400~600mに80ha。スペイン固有のテンプラニーリョ、ビウラの他にヨーロッパ品種のメルロやカベルネ、シャルドネも栽培しています。総面積13,000平方メートルの最新鋭の設備を備えたワイナリーから造り出されるワインは、リーズナブルで高品質。ヨーロッパをはじめ世界各国に輸出されています。
バルカルロスがあるナバーラは、バスク語で「山々に囲まれた平原」を意味します。リオハの陰に隠れた存在で、ロゼの産地とみなされて来ましたが、近年生産者の努力により赤ワインの重要な産地へと変貌を遂げました。冬はピレネー山脈からの冷たい風が吹き、夏は暑くなり、乾燥した大陸性気候ですが、春と秋は温暖で、ぶどうの生育には充分な降雨量があります。ワイナリーは、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路にあり、フランス国境からスペインに入り最初に通る村「バルカルロス」に由来しています。
「フォルティウス」というブランド名は、1894年国際オリンピック委員会創設時の有名なモットー「citius, altius, fortius(より早く、より高く、より強く)」が由来。人生という競技の中で、その向上のために不断の努力をして人間としての成長を目指すという意味が込められています。その精神をバルカルロスに取り入れたものが、「フォルティウス」
強さと勤勉さ、良い結果を生むために常に挑戦し続ける姿勢を表現し、困難なことが起こったとしても、ブドウの最大限の表現を追求することは決して放棄しないという意思が表れています。ラベルのグリフォンは、ライオン(地上の王)と鷲(空の王)をミックスした伝説上の生物で、強さと卓越性のシンボルとなっています。