無名エリアであっても高樹齢の土着品種を使い、最高峰のワインを手掛けるスペシャリスト
フミーリャに拠点を置き、スペイン各地に9つのボデガを展開するヒル・ファミリー・エステーツのボデガのひとつです。ヒル・ファミリー・エステーツは、10の生産地域に11のワイナリーを所有し、高樹齢の土着品種から最高峰のワイン造りを行なう生産者です。当時無名だったフミーリャと、土着品種のモナストレルの地位を各段に向上させたパイオニアとして知られています。ボデガス・トリデンテは、カスティーリャ・レ・イオン州サモラ県に位置するワイナリーで、ティンタ・デ・トロ(テンプラニーリョ)を用いた力強いスタイルの赤ワインを生産しています。畑は砂質土壌のため水はけが良く、水分を得ることが重要なエリアです。そのためワイナリー名は、ギリシャ神話の海の神であるポセイドンが持つ「三叉槍(トライデント)」にちなんで、トリデンテと名付けました。
90haの自家畑を所有していますが、樹齢の古い葡萄畑を少しずつ買い足してきたため、畑の場所は50ヵ所にも分かれています。D.O.トロの区画もありますが、それ以外にも良い区画がたくさんあるため、D.O.にこだわらず、V.T(ビノ・デ・ラ・ティエラ)の等級でリリースしています。ティンタ・デ・トロはテンプラニーリョのこの地域での別名で、より果皮が厚く、ボリュームのある力強い赤ワインになります。さらに樹齢が古く、150年を超えるものもあり、糖度が高い葡萄が収穫できるためアルコール度数が高く、フルボディに仕上がります。ボデガス・トリデンテでは、抽出が強くなり過ぎないよう、足で葡萄を踏んでいた昔のやり方を模した機械を使い、えぐみが出ないようにしています。品質に納得のいかないものは他社に売りに出すことで、リリースするワインの品質を保っています。
「ティンタ デ トロは気難しい」
栽培しているティンタ・デ・トロ(テンプラニーリョの亜種)には150年を超える樹齢のものもあります。クローンが違うため、テンプラニーリョと異なる特徴があります。とても栽培が難しい品種で、力強すぎるほどの骨格があります。さらに樹齢が古く糖度の高い葡萄が収穫出来るため、アルコール度数が高めのワインとなります。
力強い品種であるため、ポンピングオーバーでは全てが抽出され過ぎてしまうので、果帽をゆっくりと押し込み浸すことで、えぐみが出ないようにします。足で葡萄を踏んでいた時代のやり方を模した機械を使っています。
畑はサモラとトロにあり、樹齢の古い畑だけを少しずつ買い足してきたため、なんと50ヶ所にも分かれています。区画は広い所でも1.5haで、それぞれ分けて醸造、熟成させます。従って、他のワイナリーよりタンクが小さめで、サイズや形はオーダーメードです。後日試飲して、どの区画をどのクラスのワインにするか決めます。品質に納得のいかないものは瓶詰めせずに他へ売りに出します。
セラー内部は無駄な部分が一切なく、思い描くワインを造るために何が必要か、効率よく運営するためにどのようなセラーであるべきか、緻密に計算された設計で、ミゲル・ヒルの哲学が表れています。ただ、温度管理だけはしっかり行います。
サーロインステーキ、豚肉の角煮沖縄風ラフテー、味付けジンギスカン、牛タンシチュー
豚の角煮、ウナギの蒲焼、味付けジンギスカン、煮込みハンバーグ
ビーフストロガノフ、味付けジンギスカン、サーロインステーキ、ミートローフ
※麦ちゃん評価とは?