2012年ヴィンテージコメント
(2018年5月2日試飲)
ブルーベリーのジャム、プラムのジャムなどを思わせる果実香、強く感じる黒糖のニュアンス、カラメル香、古びた樽のイメージ、木質香、燻し香、胡椒などのスパイス香、鉱物を感じ
るミネラルなどが香ります。口の中に香りから想像するような完熟した果実味が旨味たっぷりに膨らみます。アルコールを強く感じボリュームがあり、比較的豊かな酸とミネラルに富み
、旨味豊かに広がりますが、骨太で骨格のしっかりした味わいです。タンニンは強めでやや収縮感はありますが、熟成により丸みを帯び、あくまでもシルキーです。余韻は長く、旨味豊
かな果実味がいつまでも後味に残る印象です。よく熟したジャミーな果実味が、古びた樽の風味などの複雑味を伴って旨味豊かに膨らみ、黒糖をイメージする旨味の要素を強く感じ、ボ
リュームがあり力強く、骨太で骨格のしっかりした、しかもシルキーで柔らかい余韻の長いまさに感動的ワインと言える1本です。