グルートドレイケーンシュタイン山脈の尖った峰に囲まれたロルマランと呼ばれる地にあるアンソニー・ルパート・ワイナリー。広大な敷地には、レストランやゲストハウス、サラブレッドを育てるための牧場、歴代のチャンピオンカーが並ぶモーターミュージアム、そしてサーキットまで備わっています。 所有者は故アントン・ルパートの息子ヨハン・ルパート。実は、カルティエ、ランセル、ダンヒル、ピアジェやモンブランなどの高級ブランドを取りまとめる一大企業リシュモン・グループの創業者でもあります。ワイナリーは最先端のグラビティシステム設計であり、完璧なワインを目指しています。このワイナリーは、ワインをこよなく愛するヨハンが知人友人を招く場所であり、この贅沢なワインは VIP に振る舞うことを目的に造られています。
成り立ち ~ケープ・テロワールの伝統を未来へ繋ぐために~
2006年、ヨハン・ルパートは35年以上の歴史を持つ、南アフリカの全てのブドウ園の調査を開始しました。古くから南アフリカのワイン産業はブドウの収穫量を重視してきたので、収穫量の少ないブドウ古樹は引き抜かれ、新しく植え替えられてきました。それでも、ブドウの樹に対する愛情や先見の明を持った一部の人達によって、素晴らしいブドウ古樹が大切に残されています。ブドウ古樹は豊かな味わい、香りを放ち、五感を揺さぶる素晴らしいワインとなります。それらを保存することは、南アフリカワインと、その発展のために困難を乗り越え、投資してきた人々に対する社会的責務と言えます。
2011年「ケープ・オブ・グット・ホープ」発足
「ケープ・オブ・グット・ホープ(COGH)」プロジェクトは、西ケープ州に残るブドウ古樹を用いたワイン造りを通して、ケープの土地、文化、歴史を語り継ぐ取り組みです。
2016年、ヨハン・ルパートが「オールド・ヴァイン・プロジェクト(The Old Vine Project)」を後援。
ケープ・オブ・グット・ホープに認定されたブドウ園は、素晴らしいテロワールを表現する南アフリカを代表するブドウ古樹が選ばれています。この南アフリカ全体に及ぶ調査は世界的な活動を引き起こすきっかけになりました。