シャノン・ヴィンヤーズがあるエルギンは、海に近く、最高級のピノ・ノワールや白ワインが生まれるウォーカーベイの近くのエリアで、近年注目度が上がってきている産地です。シャノンの栽培家、ジェームス・ダウンズ氏は、ニュートン・ジョンソンなど、ウォーカーベイの名手に葡萄を供給している葡萄栽培家で、高品質葡萄の造り手として高い評判を得ていました。最初の畑が植えられたのは、2000年のこと。その後、品種、クローン、テロワールの相性、成熟のタイミングなどをつぶさに観察し、数年先に自分のワインを造るための下準備を着々と進めてきました。勤勉なジェームス氏は、南アフリカ国内の他の生産者の下で学ぶのみならず、ブルゴーニュやナパ、チリなどの生産者を訪れ、多くのものを吸収してきました。そのジェームス氏が、2008年9月のケープワインフェアにて、満を持して自分のワインをリリース。多くのワイン関係者がブースを訪れそのポテンシャルの高さに驚き、現地の高級スーパーではおすすめワインとして紹介され、地元紙にも大きく取り上げられました。
南アフリカの有名ソムリエ、ミゲール・チャン氏もブログで「新しいワインのリリースで、こんなに心が浮き立ったのは久々のことだ」と絶賛。既に国内の高級リゾート等でのオンリストも決まっており、サファリの高級リゾート、シンギータでも採用されています。南アフリカのワインガイド『ジョン・プラッターズガイド』でも高く評価されるなど、2008年のリリースから早くも頭角を現している、今後も目が離せない注目の生産者です。生産量は僅かで、それぞれ約3,000本ほどです。