1691年二つの農園が一つになりアサラワインエステート設立されました。この歴史あるワイナリーは2000年に現在のオーナーとなり180ヘクタールというケープワインとしては最も大きな
エステートの一つとなりました。Asaraという名称は北アフリカの天・地・太陽と自然の調和のシンボルの神々であるAstar、Asis、Asaseから名づけられています。1994年の
アパルトヘイ ト撤廃は南アフリカワイン産業全体に、モダンでダイナミックなワイン造りへと変化をもたらしました。アサラエステートにおいても2000年に畑、セラー、醸造方などエステート全
体へ の大規模な投資を行いブドウ栽培、醸造面においても品質向上を目指し、妥協のない取り組みを行ってきました。古くから偉大なワインは畑で造られると言われるとおり、アサラの
ぶど う畑は極めて慎重なキャノピー・マネージメントや必要とされる樹のストレスの調整など常に季節を問わず細心の注意が払われ、収穫日は醸造チームと畑担当が共同でブロックごと
の状 況を確認しながら日程が決められます。
エステート・マネジャー 【ピート・ゴッゲンズ氏】
2010年にアサラ・エステート・マネージャーに就任元星付きレストランのオーナーシェフの彼らしい視点で、料理との相性を追及しワイン造りを目指し妥協の無い改革を行い続けていま
す。エステート内にある180ヘクタールある自社畑では実験的に栽培されている品種も含め、およそ11品種が栽培を栽培。自社畑の土壌と品種の相性についても常に研究を重ね、ま
すます 良質のワインが生産されています。ステレンボッッシュの年間降水量はフランスのおよそ半分、地中海性気候で夏季は特に少雨で灌漑は必須で自社畑では一株ごとに水のコント
ロールが 可能なシステムとなっており、収穫前2週間は給水を止め、果実は凝縮した最高の状態で収穫日を迎えることができます。シェフが納得のいかなお料理をお客様に提供するこ
とがないの と同じように、ワインも同じ。出来の良くないワインは世には出さないと言い切るゴッゲンズ氏。2015年ヴィンテージのホワイト・キャブは満足な出来でなかった質だった為、全
てを廃 棄する決断もしています。
1994年~2000年には反アパルトヘイトに身を投じノーベル平和賞を受賞したネルソン・マンデラの大統領任期中プライベートシェフを務める。海外への渡航にも同行し、(トニー・ブレ
ア、ビル・クリントン、シラク、プーチン、ゴルバチョフなど)各国の首脳や旧政治家などの会談の際の料理とワインのセレクトを一任されていました。マンデラ氏はアルコール飲料は 摂取しな
いため、会食相手と同じものを飲んでいるように見せるように清涼飲料水を同色に色付けするなど、和やかな会食を演出する心遣いも必要でした。とゴッゲンズ氏は当時を振り 返ってい
ます。