当主はフランコ・ローレンス氏で、ワインの銘醸地であるウエスタンケープ州のパール地区で生まれ育ち、20歳からワイン造りに携わってきました生粋のワインマンです。彼はウエスタン・ケープ州の様々なワイナリーで栽培を担当し、オーストラリアやカリフォルニアなど世界各地のワイナリーでスタージュとして働き研鑽を積んできました。2016年に、南アフリカで飛ぶ鳥を落とす勢いの「アルヘイト・ヴィンヤーズ」のクリス・アルヘイト氏のもとでアシスタント・ワインメイカーを務めながらセラーを間借りして自身のワイン造りをスタートさせました。そしていよいよ2020年に独立し、故郷パールの地で新たな一歩を歩み始めています。彼の生み出すワインのスタイルは「アルヘイト・ヴィンヤーズ」のものとは異なり、彼がこれまでウエスタン・ケープ州や世界各地で培ってきた独自のアプローチが用いられ、その経験と個性がふんだんに活かされています。リリースしているキュヴェは4種類で、品種ブレンド・キュヴェの白ワインと赤ワインはいずれも均衡が取れたバランスのよい味わいが人気ですが、シュナン・ブラン単醸のシングル・ヴィンヤードの2キュヴェはいずれも樹齢40年以上のブドウが用いられており、ピュアな果実味の中にしなやかさと妖艶さを称えた渾身の作品と言えるでしょう。国内外でも評価は非常に高く、Tim Atkin MW, SA Special Report ではすでに2級に格付けされており、リリースキュヴェは軒並み高得点を獲得しており、特にブレンドキュヴェは何度も "Wine of the Year for White Blend" に選出されるなど、大変評価の高い実力派の生産者です。
エチケットデッサンのモデルとワイン名の由来
私(フランコ・ローレンス氏)が結婚を決意した時、結婚指輪を買う余裕がありませんでした。そこで結婚指輪を手に入れるために、自分でオリジナルのワインを造ろうと決心したのです。そしてこのワインに、これまで支えてくれた妻に敬意を表して、彼女の名「リンディ・カリアン」と名付けました。