ポルセレインバーグについて
ブーケンハーツクルーフのマーク・ケント氏の新たな挑戦!
ポルセレインバーグ・シラーはブーケンハーツクルーフ・マーク・ケント氏のスワート・ランドにおける財産であり、カーリー・ロウ氏によって造られ、リリース時には完売するというカルト現象をみせる入手困難な1本です。ポルセレインバーグ(直訳は磁気の山、磁気の生産に使われたカリオン粘土の土壌に由来)はブーケンハーツ・クルーフのオーナーであり醸造家のマーク・ケント氏が最高峰である七つの椅子のシラーそしてチョコレート・ブロックのための新しいブドウ畑を探している時に見出されました。ブーケンハーツクルーフはブドウ栽培農家からその果実の多くを購入しており、その購入のための競争は益々高まっていました。彼は栽培をよりコントロールするために、多くのブドウ畑を探す必要があったのです。そして、遂にお目当ての畑を入手しました。
農場は実際には173エーカーで、現在は89エーカーにブドウが植え付けられています。土壌は一筋縄ではいかず、たくさんの頁岩と大きな岩があり、いくつかの急な斜面にはほとんど土がありません。彼はローヌ系ワインにこだわりがあるので元々あったピノタージュはシラーに植え替えられました。ブドウのほとんどはブーケンハーツクルーフとしてボトリングされますが、特別に品質の高い有機的に栽培されたブドウは、単一のこのワイン、ポルセレインバーグ・シラーの生産のために使用されます。風が吹き荒れ、収量の極端に低い畑が、有機栽培と高品質なブドウの収穫を可能にしています。最終的に樽熟成の介入のないピュアな果実味と大地を表現するため、醗酵は天然の酵母により行われ、コンクリートの樽で発酵され、卵型のコンクリートタンクで熟成されます。これは最も荒れた土壌に植えられた低収量のブドウ園から生まれる極端なブドウ栽培と言えます。これがスワートランドが世界に通用するワイン産地となった理由の1つなのです。
醸造家「カーリー・ロウ氏」大地からのピュアなワインを造りたい!
『スワートランド・インディペンデント・プロデューサーズ』 の主要メンバーであり、仲間から”レジェンド”と呼ばれている カーリー・ロウ氏によって2009年に設立されたワイナリーで、名実ともにスワートランドのワイン界において特別な存在の生産者です。手掛けるキュヴェは1種類のみという見事な潔さで、スワートランドの丘陵地にある畑で育ったシラーのみを用いて造られており、その丘の名前 「ポルセレインベルグ」 をワイナリー名とキュヴェ名に冠しています。2010年がファースト・ヴィンテージでしたが、その洗練されていて重厚感のある唯一無二のシラーは、リリース直後から南アフリカ国内のみならず国際的に非常に高い評価を受け、瞬く間にファン垂涎のカルト的人気のワインとなりました。伝統的なアプローチを用いて野生酵母により全房発酵させ、じっくりと樽熟成と瓶熟成を経たボトルは、永久に飲み頃を保持しそうなほどの美しい酸を湛え滋味深さを持っています。また当主のロウ氏は大変な拘り屋で、凹凸のあるエンボス加工が施された光沢のある純白のラベルは、ドイツのハイデルベルグ社製の約100年前の活版印刷機を用いて自らが一枚一枚刻印したもので、磁器をイメージしてデザインされています。
2013年3月カーリー・ロウへのインタビュー
「収量制限は、特にしていません。古木でドライファーミングをしているから自然に低くなります。僕はファーマーだからそのとき収穫できたよいぶどうを残しているだけ」「ぶどうと大地からのピュアなワインを造りたいので、オークは使わずコンクリートエッグのみで熟成させています。基本的に樽は使わない。収量が多くなってしまったときだけ例外的に2500Lフードルを使いました。ぶどうは除梗せずに自然酵母で醗酵させます。二酸化硫黄の添加もごく少量です。」
ブーケンハーツクルーフ Boekenhoutskloof
ブーケンハーツクルーフ社は、南アフリカを代表する「ワールドクラス」ワイン生産者。1776年設立。フランシュック地区で最も古く、かつ最も評価の高いワイナリー。ワイナリーの名前の由来は、「ブーケンハーツ」(現地の言葉、アフリカーンス語で「土着のブナの木」を意味する)から来ています。同ワイナリーのトップ・レンジのラベルには、この木で作られたケープ・オランダ様式の7つの椅子の絵が描かれています。(当時はブナの木で様々な家具が作られた)ブーケンハーツクルーフ社は2008年に、ロバートパーカーのワイン・バイヤーズ・ガイド(米国)、ワインレポート(欧州)の両方で南アフリカNo1ワイナリーに選ばれています。ワイナリーは、フランシュック地区の山々に囲まれた谷にあり、25haのブドウ畑を所有。(シラーが中心)畑の斜面はほとんどが東を向いており、日照時間が限られている為、ブドウの生育が非常に遅く、長い期間を経て成熟される理想的な環境。現在はオーガニック栽培に移行中です。才能豊かなワイン醸造家・マーク・ケント氏が造るワインは、力強さと果実味豊かなニューワールド的なニュアンスと、エレガントな旧世界的な両方のニュアンスを持ち合わせています。ブドウは自社畑より購入ブドウの方が多いです。ケント氏は、「エリアより最良のブドウの獲得を優先している。ただし、剪定方法、灌漑水量、収穫のタイミングまで、全てにおいて畑に注文をつける。」(ヴィノテーク2004年3月号より)と述べています。
2017年 10月3日、4日 ブーケンハーツクルーフ マーク・ケントご夫妻が来店され
3日の夕食と4日は早朝より駒ケ岳登山をご一緒しました。
子羊のロースト香草風味、牛ヒレ肉とフォアグラのソテー、牛レバーのステーキ、ラムチョップステーキ
※麦ちゃん評価とは?