「私のワイン造りのフィロソフィーは至ってシンプルだ。この上なく素晴らしい畑からブドウを調達し、適切な時期に選果・収穫する。ナチュラルなワイン造りのプロセスへと導き、トップクオリティかつ、表現豊かで個性を持ったワインを生産する。それが私の目指すワインだ」
南アフリカ・ステレンボッシュ地区の気鋭ワイナリー「トカラ(TOKARA)」の醸造長を19年務め、その名を一躍有名にしたマイルズ・モソップ。
「マイルズ・モソップ・ワインズ」は産地特有の個性を持ち、南アフリカの本質と可能性を反映したワインを造るため、2004年に設立されました。醸造家であり、栽培家としても活躍するマイルズ・モソップの家族経営のワイナリーです。※ティム・アトキンMW 南アフリカ格付け3年連続(2017、2018、2019)第2級生産者です。マイルズが目指すワイン造りにおいて、さまざまなスタイルやブレンドに特化し、それぞれの品種の味わいの可能性を最良に表現する畑を求め、西ケープ州の至る場所からブドウが調達されています。生産は合計80トンに制限し、1800ケースの白ワイン、2200ケースの赤、限定量のデザートワインが造られています。フィネスとエレガンスを兼ね備えたワイン造りを目指す一方で、力強さや果実の凝縮感のバランスを保ち、しっかりとしたテクスチャーを持ったワインに仕上がっています。純粋な果実の表現と、より重要な“センス・オブ・プレイス“を示す、本物のハンドクラフトワインです。マイルズ・モソップはケープ・ワイン・マスターの一員であり、著名なワインの権威である故トニー・モソップと妻キャシーの息子として誕生しました。地理学の学士号を取得し、テロワールを理解するための基礎を築いた後、ステレンボッシュ大学でブドウ栽培とワイン醸造学の学位を取得。1998年、首席で卒業しました。卒業後はセレマのガイル・ウェッブ や、スパイスルートのイーベン・サディの元で収穫を経験。そして、豪クレアバレーのナップシュタイン、ナパバレーのファーニエンテ、シチリアのプラネタで研鑽を積みました。非常に短い時間で得られた一流の経験によって、2000年に設立されたワイナリー「トカラ」のオーナー、GT・フェレイラの目に留まり、チーフ・ワインメーカーとして迎えられました。
私生活では、インテリアデザイナーのサマンサ・フックスと2001年に結婚。トカラで醸造長として活躍する傍ら、2004年「マイルズ・モソップ・ワインズ」をスタート。家族でワインビジネスを成功させるという夢を実現します。2012年、名誉あるケープ・ワインメーカーズ・ギルドのメンバーに選出され、2016年~2017年の2年間、会長を務めました。国内外で数々の賞と高い評価を得て、トカラを世界的なワイナリーに押し上げたマイルズ。2018年5月の退任後は自身のワイナリーに100%情熱を注ぎ、新たなワイン造りにも着手しています。