南アフリカ シモンズバーグ山脈の麓、ワインランド(ステレンボッシュ、パール、フランシュック)の中心部に位置する家族経営のワイナリー。農場自体は設立から300年以上の歴史があり、過去には優秀なワインやブランデーを輩出。1969年に現当主のミルナー家がワイナリーを購入した後は、ワイン造りを止めて、27年に渡り競走馬を飼育してきました。2005年、醸造家のアレクサンダー・ミルナーがワイン造りを再開。ワイナリーとしてナット・ファレーのルーツに戻ることを決意し、いち早くサンソーに着目してきました。
南アフリカ産サンソーのパイオニアとして、「サンソー・コレクティブ」と題したワインを発表。昔ながらの醸造方法に拘ったファイン・クラフトワインを造り続けています。 ※Natte Valleij = Wet Valley (湿った谷)を意味。
ナット・ファレー ワインズのアシスタント・ワインメイカー:ケルヴィン・フェク氏
私はナット・ファレー ワインズのアシスタント・ワインメイカー、
ケルヴィン・フェクです。私はジンバブエ出身の難民で 2017年に南ア
フリカに移住し、初めての収穫は2018年に行いました。現在はエルセ
ンバーグ農業大学でワイン醸造の国家資格を取得するために勉強し
ています。小規模なワイン醸造チームの一員として、私はセラーの
すべての面で、特に意思決定において常に関わっています。この経
験を通し、自らのワインを造る自信と専門知識が身につきました。
初リリースとなった2022年のヴィンテージは、毎年インターンに訪
れるフランス人の学生たちから影響を受けたグルナッシュ・ノワー
ルを選びました。収穫期になると彼らは皆、ローヌ地方を褒め讃え
ます。私にとってもローヌ地方は常に共鳴する場所であり、特に
ナット・ファレーでのワイン造りのスタイルにおいて、その影響を
強く感じています。ローヌ地方のブドウ品種には非常に興味があ
り、南アフリカの気候にもよく適していると考えています。
このグルナッシュ・ノワールは、乾地栽培のブッシュ・ヴァイン
で、マルムスベリーのシェール土壌に植えられています。マルムズベリーシェール土壌は、南アフリカの西ケープ州に広く分布しており、特にスワートランド地域のマルムズベリー周辺で多く見られますが、
隣接するウェリントンやステレンボッシュなど、他の地域にも存在しています。
これらの土壌は、ブドウ栽培に適した特徴を持ち、特に乾燥した気候下で高品質のブドウを生産するのに役立っています。