リントンパーク76シリーズを受け継いだオーガニックワイナリー
ドンベヤ・ファームという梨園をアメリカ人のハスケル氏が土地のポテンシャルに魅了され2002年に購入。23ha内、ブドウ畑は14haで、栽培品種は、シャルドネ、メルロ、カベルネS、カベルネF、メルロ。年間生産量は60,000本。半分は南ア国内の販売、残りは、欧米、アフリカ、アジアなどに販売。2009年には、トライ・ネーションズ・チャレンジ(南ア、オーストラリア、NZの3か国で開かれる大会)で、ハスケル・ピラーズ・シラー2007が「ベスト・シラーズ」、「ベスト赤ワイン」、「大会ベストワイン」の3冠を達成。ワインマガジンでも「ベスト新興ワイナリー」に選ばれています。2018年からルドルフが醸造家を引き継ぎました。
ブドウを育てるというよりも、土を育てることをモットーにしており、オーガニック栽培に移行中。(2023年に認証取得予定) ルドルフは4年間アメリカの多くのファームで働いた後2007年にエルセンバーグ農業大学に入学。2008年にカノンコップ・ポールサウアー2005年を飲んだ時に感銘を受け、「今以上に勉強・試飲を重ね多くを吸収し、一期一会を大切にし、自分もワールドクラスのワインを造る」と、自分に誓いました。ハスケルでは栽培の責任者も務めており、オーガニック栽培への移行は子供達や次世代の為に良い環境を残そうという想いから決断しました。
【76シリーズはリントンパークからハスケル社に移行】
この度、南アフリカのリントンパーク社(ウェリントン地区)がワイン生産事業から撤退することになり、同じ地区のウェリントン社が事業を引き継ぐことになりましたが現地では、リントンパーク76シリーズは終売になりました。このシリーズを継続して生産してくれるワイナリーを探しハスケル社(ステレンボシュ・ヘルダーバーグ地区)が引き受けてくれることになりました。
【ハスケルヴィンヤードの思い】
この76シリーズは、1976年、南アフリカのソウェト蜂起で当時のアパルトヘイト(人種隔離政策)に反対した人達の勇気、犠牲になった人々の精神を忘れないでおこうという想いから造られました。今回リントンパーク社はなくなりましたが、76シリーズのその想いをハスケル社とともに引き継ぐことにしました。