南アフリカ期待の天才醸造家ドノヴァン・ラール氏
南アにこの人有りと称される醸造家イーベン・サディー氏と共に学び、南ア屈指の醸造家に成長したドノヴァン・ラール氏。自身の名を取ったラール氏の個人ブランド「ラール」は2015/2016年度ティム・アトキン氏による南アワインリポートで1級格付け評価を獲得。銘醸ワイナリーの仲間入りを果たしたことでも話題となっています。
ドノヴァン・ラール氏はステレンボッシュ大学を2005年に卒業すると、その後数年をかけて世界中を旅し、各国で収穫に携わります。2007年に南アに戻るとスワートランドで1シーズンを過ごし、この時南アに古くから持ち込まれた地中海系品種に興味を持ちます。ドノヴァンはこうしたオールド・ヴァインを用いたナチュラルなスタイルのワインを自身の名で造りたいと思うようになり、翌年2008年にはもうワイナリーを立ち上げ、10樽ほどのワインでデビュー。シラーとグルナッシュ・ノワールによる「ラール・レッド」と、シュナン・ブラン、ヴェルデホ、シャルドネ、ヴィオニエのブレンドによる「ラール・ホワイト」のオリジナリティ溢れるふたつの作品だけで、2015年にアトキン一級に選抜され、'14年のホワイトは【Wines of the Year 2015】にも選ばれました。
若きライジング・スターの名はたちまち南アで知られるところとなり、数多くのクライアントが醸造家やコンサルとして彼を招聘。自身のレーベルでは独自のブレンドを手掛け、そして出向先ではメジャー品種でもその能力を発揮しています。