1688年に南アフリカにフレンチユグノーと共に入植した初代ウイリアム・ネルが、現ネル家の先祖。1890年になると、ネル一族が、1757年に開拓されたカリッツドープにあったバッフェルズヴァレイという名の農場を購入し、1936年にぶどう栽培を始めた。1964年にワイン・セラーを築き、約60年にもわたり、この地方でワイン造りを続けてきた。カリッツドープの「パイオニア」がデ・クラン。カリッツドープの近く、絵のように美しいガムカ川の上流に沿って位置している。1985年以降、ポルトガルの古典的なポートワインとワインの品種のほとんどが植えられており、デ・クランは、ポートワインスタイルの主要な生産者の一人として、また、南アフリカで最も革新的なセラーとして広く知られています。
デ・クランとは、「崖(がけ)」の意味で、ワイナリーが壮大な崖の下に建てられていることが由来。南アフリカで初めて辛口の赤ワインとしてトゥリガ・ナシオナルを生産し、初のピンクポートスタイルワイン、南アフリカ初のペルレ・モスカート・ワインを造ったのもデ・クランです。最近では、ミケランジェロ・インターナショナル・ワイン・アワードで、デ・クランのエスプレッソが最も革新的なワイン賞を受賞するなど、その革新性が高く評価されています。
ケープタウンから、約370km東に離れた、クレインカルー地方、W.O.カリッツドープ地区を代表するワイナリー。バッフェルズヴァレイ「バッファローの谷」という名の畑で、主にブドウが栽培されており、スティルワイン以外に、ケープ・ヴィンテージ(ポートワインスタイル)の生産者としては、南アフリカで評価を欲しいままにしています。