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ケイジ ペティアン・ナチュレル ケイジ・サトウ

佐藤氏が新たな挑戦として手掛ける
今回がファーストヴィンテージとなるブレンド品種のペットナット
ペットナットとは弱発泡性の自然派スパークリングワイン
デゴルジュマン、清澄しないので滓があるのが特徴的!

ペティヤンですが泡立ちは弱くはなく、泡の刺激はやや強め
僅かに濁った外観が特徴的、強くハッキリとした酸とミネラルに富んでいます。

キリッとした辛口で、後味に苦味と収斂性を感じる個性的な1本です。
好き嫌いの分かれるところでしょう。

麦ちゃん評価

4.1~4.15点

佐藤圭史 Keiji Sato

南アフリカを牽引する生産者のひとりである バデンホーストのアディ氏の下で、日本人として初めてワイン造りを行った生産者、 佐藤圭史氏の造るスペシャル・キュヴェです。彼は大学時代に学生生活を送っていたアメリカ合衆国のオレゴンでワインに出会い、 たちまちその味わいとワイン造りの奥深さに魅了されました。一旦は会社勤めをしたものの、20代後半の時に一念発起をし、飲食の世界に転身。東京・渋谷に自身のアイデンティティて゛ある「オレコ゛ンワイン」に特化したワインバーを開店し、以来彼は、ワインにまつわる様々な翻訳やコンサルタント業などで活躍しながら、世界各地の銘醸地を巡り、ワイン造りの夢を大切に抱き続けていました。 そんなある日、南アフリカから来日中た゛ったクラヴァン・ワインズのワインを飲み、頭を殴られたような衝撃を受けたのです。彼はすぐに憑りつかれたように南アフリカでのワイン造りの術を模索し、気つ゛いた時にはケーフ゜タウンを訪問していました。そこで後の師匠となるスワートランドのバデンホーストのアディと出会い、意気投合します。アディのボタニカル農園とブドウ畑、そしてワイナリーはまさに佐藤氏が思い描いていた通りの、自然あふれるワイン造りの大地そのものだったのです。 以来彼は毎年南アフリカと日本を行き来しながらバデンンホーストの下で収穫や醸造のアシスタントとしてサポート役を務めながら、ワイナリーの卓越した栽培、醸造技術を肌で感じ、アディの独創的な哲学を吸収していきました。そして遂に2017年、念願の自身の名を冠したキュヴェが生まれたのです。

キュヴェ名は、彼の留学時代の愛称「Cage」に、彼のワイン造りの哲学である「ワインはその土地や人々、そして大地からの恵みを表現した一杯であるべき」という思いに沿い、南アフリカで出会った人々やその大地への感謝を込め、 C for 「Cape」 A for 「Adi」 G for 「Greeting」 E for 「Earth」 「Cage」と名付けられました。

バデンホースト Badenhorst

スワートランド地区にある28ヘクタールの小さなワイナリー。灌漑設備を使わず、ほとんどが自然なブッシュヴァイン方式(株仕立て)で栽培しています。1950年~1960年代に植えられた 古い樹齢の為、自然に収穫量は減り、凝縮感のある果実味豊かなブドウが出来ます。オーナー兼醸造家のアディは、フランス、ニュージーランド、南アフリカの幾つかの有名なワイナリーで修 業し、2006年からバデンホーストの名前でワインを造っています。出来る限り自然なままで、古典的な製法で、個性豊かなワインは既に高く評価され、カルト的な存在になっています。高 級レンジとセカンドレンジ(セカチュア・シリーズ)の2つのレンジを持っており、どの生産者もワインを綺麗に作る傾向の中で、古典的で個性豊かなオンリーワンなワインを造る偉才なオーナーの ワイナリーです。

ペットナットとは

ペットナットとは、フランス語の「Petillant Naturel(ペティアン・ナチュレル)」の略称で、自然派微発泡ワインを指します。大別すればスパークリングの一種です。ペットナットは、二次発酵を行わず、醗酵の途中でボトルへと移し、瓶内で完全醗酵させて造ります。また、糖度や味わいを調整するためリキュールで補う「ドサージュ」もおこなわず、スパークリングワインにできる酵母などの澱を取り除く「殿引き」もしません。極めてナチュラルな製法で仕上げる、それが自然派の所以です。

ペットナットを表現するには「個性豊か」というワードがしっくりきます。赤、白、オレンジ、ロゼと、液色もぶどう品種もじつにさまざま。前述の通り醗酵を瓶内で終わらせるため、澱による濁りがあるものや、味わいも辛口があれば、甘口のものもあります。どれだけ糖度を残すかは造り手の考え方次第でゆえに、味も個性もそれぞれです。

ペットナットといえば、王冠で栓をしているものが多くみられるのも特徴です。王冠で栓をすることで炭酸を閉じ込める点は、まさにビールと同じです。ガス圧が低く、弱発泡であることにも由来しています。またエチケットのデザインがじつに多彩で、空になったボトルをとっておきたくなるような、秀逸デザインなブランドがたくさんあります。

エチケットラベルの意
ラベルの「373」には、3=「3つの品種」、7=「僕にとって大切な7人」、3=「3つめのキュヴェ」という意味が込められています。

ワインアップ画像

南アフリカワイン|ケイジ・ペティアン・ナチュレル 373 2021 ケイジ・サトウ
スパークリングワイン 辛口

  • 南アフリカ
  • スパークリングワイン白辛口
  • 麦ちゃん評価4.1~4.15点
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ワイン情報
■タイプ スパークリングワイン(ペティアン) 辛口 白 (Sparkling Wine)
■産地 南アフリカ W.O. スワートランド (South Africa)
■ぶどう品種 シュナン・ブラン 45% セミヨン 40% クレレット・ブランシュ 15% (Blend)
■生産者 ケイジ・サトウ
■熟成・醸造 開放式タンクを用いて品種ごとに分け、別々のタイミングで自然醗酵をスタートし、醗酵開始3日目に全てをブレンドし、トータルで8日目に瓶詰を行い、瓶内二次醗酵へ マロラクティック醗酵なし 無清澄 デゴルジュマンなし
■アルコール度数 11.0%
麦ちゃん ワインブティックヴァンヴァン
テイスティングコメント
2021年ヴィンテージコメント (2021年10月14日試飲)

泡立ちは細やかでクリーミー、僅かに濁った外観、リンゴ、アンズなどを思わせる果実香、イースト香、フリンティーな香り、石灰質を感じるミネラルなどが香ります。泡の刺激はペティヤンにしては強めですが口当たりスムーズ、リンゴやアンズをイメージするな果実味がストレートに広がります。比較的豊かな酸とミネラルに富み、爽やかですがキリッとした辛口でしっかりした骨格を備えています。余韻は長く、果実の旨味と共に、後味に心地良い苦味と収斂性が残ります。ペティヤンですが泡立ちは弱くはなく、泡の刺激はやや強め、僅かに濁った外観が特徴的、強くハッキリとした酸とミネラルに富み、キリッとした辛口で、後味に苦味と収斂性を感じる個性的な1本です。好き嫌いの分かれるところでしょう。

麦ちゃん評価 4.1~4.15点
お料理バナー

サザエのつぼ焼き、鮎の塩焼き、サーモンのマリネ、ホタルイカのパスタ

※麦ちゃん評価とは?