アルザス・グランクリュの著名な生産者の新たな挑戦!
フランス・アルザスのグランクリュ・ワインメーカーのジュリアン・スカールは、2003年に南アフリカ・ウォーカーベイ地区のブシャル・フィンレーソンの収穫を手伝いに来た際、南アフリカの冷涼地区、特にエルギン、オーバーバーグ、ウォーカーベイ、ヘメル・アン・アード地区のシャルドネのポテンシャルに衝撃を受けました。ジュリアンは、地域や土壌、気候の違いによってワインの味わいが変わることに魅了され、そのテロワールの違いを自分のワインで表現してみたいと思ったのです。翌年また南アフリカに戻ってきて、ニュートン・ジョンソンのオーナーを説得し、彼の支援を受けて、南アフリカでジュリアンの新しいワインを作るプロジェクトをスタートさせました。そして2005年、最初のジュリアン・スカール・ワインが誕生。2013年には、ブルゴーニュのワイン・スクールを卒業したソフィが加わり、現在は、アルザスでリースリングを生産、南アフリカではシャルドネと、シーズンごとに両地区を行ききしています。南アフリカでの醸造は、ポール・クルーヴァーのセラーを借りています。
「ボーンオブファイヤー」は、ジュリアン・スカールとその奥さんソフィが立ち上げた新しいブランド
私たちはオーガニック認証のブドウを使ってワインを作りたいと強く思っていました。ボーン・オブ・ファイアーのブドウ畑は、スワートランドのヴォール・パーダバーグにあります。これまでのエルギンやウォーカーベイの冷涼な気候とは全く異なり、シュナン・ブランやシラーとの相性が非常に良いのです。今後はジュリアン・スカール・シリーズは、冷涼な気候のシャルドネやピノノワールのみで、ボーンオブファイヤー・シリーズは、シラーズとシュナンブランのオーガニック・ブドウを使用した「スワートランド」ワインを造っていきます。
名前について:ケープ植物王国は、南アフリカ特有の何千もの植物種の故郷であり、植生はフィンボス(ケープ語で「細かい茂み」)で構成されています。プロテアなど多くのフィンボス植物が種子を放ち、活性化するためには火が必要です。火によって新しい花が育ち、増殖と生存が保証されるのです。私達は、この地方の自然を守り、リスペクトすることが大切であるというジュリアンの想いで名付けました。このワインの目指すところは、高品質で、価格価値があり、土壌や気候、テロワールを表現したワインを造ることです。
オーガニックについて : ボーン・オブ・ファイアのオーガニックワインは、人工的な化学肥料、農薬、除草剤の使用を排除した有機農業の原則に従って造られています。その目的は、高品質のワインを生産し、テロワールの表現を大切にすることであり、土壌、気候、植物間のポジティブな相互作用を促進することです。