“ASLINA“(アスリナ)は、南アフリカで黒人女性として初めて自らのブランドを確立したNtsiki Biyela(ヌツィキ・ビエラ)が醸造するワインです。“ASLINA”は、彼女が敬愛してやまない祖母の名前から付けられました。
働きながら自立して生きる道を模索し、大学へ行くためにチャレンジした南アフリカ航空の奨学金に合格。ステレンボッシュ大学へ進学し、ワインの醸造の第一歩を踏み出します。
クラスメイトのほとんどが白人、そして授業ではヌツィキさんの知らない言語が使われるという厳しい環境で、彼女はワインと言語の猛勉強を行いました。大学卒業後、2004年にワインメーカーに就職。
そしてその実力は早々に頭角を表し、2006年には南アフリカで唯一の国際品評会において、彼女の初めての作品である赤ワインが最高賞の金賞を受賞。2009年には国内誌である「ウーマン・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」に選出されるという快挙を成し遂げます。その後、ヌツィキさんのワイン造りへの並々ならぬ努力が実を結び、2015年についに自らのブランド、アスリナの設立に至ったのです。自分の力で未来を切り拓いてきた彼女が手掛けるワインには、造り手の情熱、上品さ、逞しさ、しなやかさ、そして壮大な夢に溢れています。