ベレヌス Belenus
一代で急成長を遂げたヴィーニョ・ヴェルデの造り手
ベレヌスは、アントニオ・エステヴェス・モンテイロ氏により1985年に設立されました。自社畑はワイナリー設立の10年前から時間を掛けて丁寧に整備され、区画の統合や近代的な農業技術の導入が行われました。1985年の設立後すぐに初めてのヴィーニョ・ヴェルデをボトリングし、市場にリリースしています。1970年代には自社畑はたった2haでしたが、長年の努力のおかげで、今では280haの自社畑を管理するまでに成長しています。現在は品質の高いヴィーニョ・ヴェルデの生産者のひとつとして存在感を高めています。
長年にわたり、ベレヌスは自然環境への影響に特別な注意を払っており、持続可能なブドウ栽培を実現するための新しい技術を積極的に採用しています。現在、ワイナリーが所有する自社畑の95%はIPM(総合的病害虫管理)システムによって管理され、残りの5%はオーガニック認証を取得しています。フェロモン撹乱剤やハーブの活用等、できる限り自然な方法で病気と戦うことにより、より環境に優しい農業が可能になり農薬や殺虫剤の使用を控えることができます。実際に、ワイナリーでは15年以上に渡って、そのどちらも使用していません。キンタ・ダス・アルカスは世界でも最も早くフェロモン撹乱剤を畑に導入したワイナリーのひとつでもあり、 現在は大学と緊密に連携して、数十年前からこの地域に存在し、新しい近代的農業によって消滅したブドウの樹を植え、手入れし、調査する活動も行っています。
ケルト文化への敬意を表したラベルデザイン
ベレヌス ヴィーニョ・ヴェルデはケルト神話の“太陽と光の神 ベレヌス”への賛辞を表現しています。ケルト文化はポルトガル北部に今も息づいており、地域の文化・習慣・お祭りなどに色濃く影響を残しています。この地域では、太陽が再び燦々と輝きだす春の初めに太陽の神「ベレヌス」を讃えるお祭りが開催されます。このお祭りがヴィーニョ・ヴェルデの新ヴィンテージのリリースと時を同じくすること、キンタ・ダス・アルカスはケルト文化とこのお祭りの影響が強く残る町ソブラードに位置する造り手であることから、ベレヌス ヴィーニョ・ヴェルデが生み出されました。