「ラブブロック」は、エリカ&キム・クロフォード夫妻によって設立されました。舗装もされていない道をひた走る、マールボロエリアの最奥地。アワテレヴァレーを見下ろす高い丘の上に位置する喧噪から遠く離れたこの場所の「眺望」と「大いなる可能性」に惚れ込み、長年の準備期間を経てワイン造りをスタートさせました。ラブブロックではその素晴らしいテロワールとユニークさを表現したワイン造りに挑戦しています。丘の上の羊の放牧場をヴィンヤードに切り替える際に、オーガニックに取り組む決断をしました。このプロセスで多くの事を学びました。最も大切なのは四季のリズムとその土地の個性を最大限尊重する事。オーガニックヴィンヤードではなく、鶏、羊、牛などの動物や多種多様な植物と共生するオーガニックファームを作る事に取り組んでいます。
数多の賞を獲得してきたニュージーランドを代表する醸造家キム・クロフォード
ワインメーカーのキム・クロフォード氏はオーストラリアのアローフィールド、ナパヴァレーのスタッグス・リープ・ワイナリー、南アフリカのバックスバーグ・エステートなどで研鑽を積み、1988年に祖国ニュージーランドに戻ります。ニュージーランドではクーパーズ・クリークで約10年間ワインメーカーを務め、在職中である95年、96年に2年連続でニュージーランドのワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに輝きました。その後、自宅の空き部屋をオフィスにしてキム・クロフォード・ワイナリーを設立。創業から僅か2年後にはアメリカへの輸出が始まると、2003年にワインスペクテーターTOP100ワインに選出、その後も2005、2006、2008年に継続して選出される他、ベストプロデューサーにも何度も輝くなど高評価を獲得し続け、アメリカで一番売れているニュージーランドワインにまで昇り詰めました。そして現在、規模の大きくなった自身のワイナリーを売却し、再び小規模生産で夫婦で恋した本当に特別なヴィンヤードで最高のワインを追い求めています。2008年に手に入れた自社畑のピノノワールも年数を重ねるごとに樹齢が増して地中の根も深くまで届くようになります。味わいにも反映され年数を重ねるごとに奥行きや複雑さが増しています。