あのファルネーゼの醸造責任者が醸造を担当!
ヴィニェティ・ザブのオーナーであるアデュア・ヴィッラは南アフリカ出身です。1980年に南アメリカからイタリアへ移り、ワインの販売に携わっていました。その頃から、いつかは自分のワイナリーを持つ事を夢見ていました。 そして、念願の畑を購入し、畑の手入れを始めたのです。
彼は、ファルネーゼの醸造責任者であるフィリッポ バッカラーロと10年来の友人だったので、自分の畑を見せました。するとバッカラーロは、その可能性を秘めた畑に惹かれ、ザブの醸造も手がけることになりました。畑を購入してから3年間は畑の手入れに専念し、4年目に初めてワインを造りました。
その後順調に売り上げが伸びていくなか、世界中の顧客を相手にしていくことが難しくなり、ファルネーゼがオーナーとなりました。畑はサンブーカのアランチョ湖周辺にあります。これまで30haの自社畑と、26haの畑を借りていましたが、さらに300人の組合員を持つカンティーナから、フィリッポが葡萄を選んで買い付けることになりました。また専用のボトリングラインを設け、さらにバリックなどの設備を整え、品質の高さを保ったままで量を増やすことを可能にしました。
フィリッポがファルネーゼで1年間教えたオーストラリアのワインメーカーが常駐し、フィリッポも2週に一度は飛行機で見に来ます。 フィリッポは、シチリアの葡萄が好きで、特にネーロ ダーヴォラとグリッロが好きなのでザブが気に入っています。
アロマティックで、ファンタスティックで、ソフトで、タンニンがアグレッシブでないのが魅力的だそうです。シチリアは質も高い上に量もとれます。量があれば価格を抑えられ、価格と品質のバランスを追求するにはもってこいの土地なので、「腕がなる」と言っていました。これまでも「ルカ マローニ」ですでに高い評価を獲得しており、ファルネーゼの資本が入ることにより、さらに質、量共に伸びています。