ファルネーゼは、故カミッロ・デ・ユリウス氏(初代社長)、ヴァレンティーノ・ショッティ氏(現社長)、 フィリッポ・バッカラーロ氏(スーパーバイザー)3氏の協力により1994年に設立されました。
ルカ・マローニ ベストワイン年鑑「グイダ・デイ・ヴィニ・イタリアーニ」にて過去9回イタリアトップ生産者に選出されています。(2005、2006、2007年度版と3年連続で、また2012、2013、2015、2016、2017、2019年度版にて選出)
自家所有の畑は80ヘクタールですが、契約農家の畑は約30,000ヘクタールあり、このこの巨大な畑から、意のままに最もよい畑を選ぶ権利を持っています。全てを買い取るわけではありません。ファルネーゼの買取方法は、ヘクタールあたりに対して代金を支払うが、他業者はキロ単位でブドウを買います。この違いは、契約農家はヘクタールで代金が保証されるため、安心して質の高い集約したブドウ造りに専念出来るということにあります。
ファルネーゼのアグロノミスト(栽培専門家)が契約農家のもとへ通い、よいブドウを収穫するために年間通じた栽培等のアドバイスを行っています収穫量は平均15tのところ約9tまで減らしています。
現在、カンパーニャの「ヴェゼーヴォ」、プーリアの「ディ・サン・マルツァーノ」、シチリアの「ザブ」、バジリカータの「ヴィエニエティ・デル・ヴルトーレ」も傘下にする大きなグループへ変貌し、発展を続けています。
3人の創設者スリー ドリーマーズ(夢見る3人)
ファンティーニの創設者、フィリッポ・バッカラーロ、カミッロ・デ・ユリウス、ヴァレンティーノ・ショッティの 3人をテーマに造り上げたモンテプルチアーノのトップ キュヴェです。モンテプルチアーノをアパッシメントすることで、甘みを感じるほどの濃縮感とボディが楽しめる特別なワインに仕上げられています。
「まるで我々のワイナリーの3人の創設者と同じように、偉大なる個性を持つタフなワインです。設立当時の彼らは若く、ワインの世界に対する情熱に溢れ、“世界で最大のブティックワイナリーを造りたい”と言う壮大な夢を持っていました。お金はまったくありませんでしたが、素晴らしい数々のアイディアを持っていました。人々は彼らのことを「スリー ドリーマーズ(夢見る3人)」と呼ぶようになりました。カミッロ・デ・ユリウスはすごいカリスマ性のある超有名人。このプロジェクトを応援し、信じてくれていた人です。ヴァレンティーノ・ショッティはファルネーゼ(ファンティーニ)の生産者。フィリッポ・バッカラーロはグループすべてを統括するスーパーバイザー的存在です。長年にわたり、不屈の精神と忍耐で努力を重ねた結果、彼らの夢は現実のものとなりました。情熱、高い技術、品質のための飽くなき探求心により、素晴らしい結果がもたらされました。この「スリー ドリーマーズ」は私たちのこれまでの軌跡に対する賞賛の意味が込められています。このワインは、アブルッツォのカンタルーポの畑から厳選し、アパッシメント(乾燥)した葡萄から造られています。このワインで皆様と私たちのすべての情熱を分かち合いたいと願っています。そして、私たちは、25年以上をかけてマジックドリームを実現させた情熱を今も変わらずに持ち続けています」
こだわりのアパッシメント(自然乾燥ブドウ使用)
この特別なモンテプルチアーノはアブルッツォ北部の、日当たりと水はけが良く、葡萄栽培に最適の丘陵地のブドウが使われています。収穫は9月の第3週に行います。畑で選別し
ながら手摘みで収穫します。葡萄が傷つかないよう 5kg の小ケースに入れセラーに運び、品質の高い葡萄のみを選別します。その後、温度と湿度をコントロールできる乾燥庫(フルッ
タイオ)で葡萄をアパッシメントさせます。状況に合わせて湿度や温度を調整します。アパッシメントは120日間行います。この間、葡萄の水分が徐々に失われ、全体の 40%の水分が無くなります。自然乾燥によって独自のフルーツのアロマが出てきます。その後、やわらかく圧搾し、ステンレスタンクで 25 度から 30 度にコントロールしながら6ヶ月間発酵、醸しを行います。その後、アメリカンオーク樽に移し、18ヶ月熟成させます。
「アパッシメント」とは、イタリアワインの製法のひとつで、陰干しして水分を飛ばし、 レーズンのように乾燥させたブドウを使うことで、果実のエキスを思いっきり凝縮するという高級ワインにも使われている特殊な醸造法です。
エチケットにある鍵のマーク
スリー ドリーマーズは、彼らの功績を讃えるために造った3人に捧げるワインです。そして、エチケッタにある鍵のマークには「私たちのワインの世界に入っていただく」、「私たちのワインが完結する」という意味が込められています。ワインには、そのスリー ドリマーズの世界に入るためのカギが付いています。