2011年ヴィンテージコメント
(2019年5月8日試飲)
カシス、乾燥プラムなどを思わせる果実香、カラメル香、黒糖、ヴァニラ香、ミルクチョコレート、ナッティーな風味、木質香、燻し香、動物的ニュアンス、胡椒などのスパイス香、鉱物を感じるミネラルなど複雑に豊かに香ります。口の中に凝縮した濃い果実味が香りから想像するような様々な複雑味を伴い豊かに広がります。アルコールを強く感じボリュームがあり、比較的強くハッキリした酸とミネラルに富み骨太で骨格のしっかりした味わいです。タンニンは強めで、収縮感はありますが荒々しいところはありません。余韻は長く果実の旨味と共に苦味と収斂性が後味に現れます。豊潤で複雑な香りに包まれ、そのイメージはフィニッシュまで続き、凝縮感あり、骨太で力強く、飲み応え有りますが、熟成により丸みを帯び始めた印象です。今後のさらなる熟成が期待出来るヴィンテージです。
2007年ヴィンテージコメント
(2017年2月25日試飲)
カシス、プラムのジャム、乾燥イチジクなどを思わせる果実香、ミルキーな風味、チョコレート、カカオの風味、カシューナッツ香、木質香、胡椒などのスパイス香、鉱物を感じるミネラル、大地のイメージなどが複雑に豊かに香ります。口の中に香りから想像するような複雑な風味を伴った凝縮した濃い果実味が広がります。膨らみがあり、比較的豊かな酸とミネラルを備え、骨太で骨格のしっかりした味わいです。タンニンは熟成によりやや丸みは帯びているものの、未だ強く収縮感がありますが、荒らしい印象はありません。長い余韻を備え、様々な旨みの要素を伴った凝縮感ある果実味がいつもでも口中に残ると共に、苦味と収斂性が現れます。豊潤で、凝縮感があり、力強く、骨太で、飲み応えがあり、余韻の長い逸品です。熟成によりやや丸みを帯びていますが未だ強いタンニンを意識します。今でも美味しく楽しめますが、今後10年以上の熟成が期待でき、至高のワインとなる可能性を秘めています。