2009年ヴィンテージコメント
(2018年9月24日試飲)
カシス、ブラックベリーなどを思わせる黒い果実香、ミルキーな風味、カシューナッツ香、ミルクチョコレート、燻し香、木質香、古びた樽のイメージ、胡椒・ナツメグなどのスパイス香、トリュフ香、鉱物を感じるミネラルなどが複雑に豊かに香ります。口の中に香りから想像するような様々な複雑味を伴った凝縮した濃い果実味が豊かに広がります。アルコールをやや強めに感じ、膨らみがあり、比較的豊かな酸とミネラルに富み、メリハリがあり、骨格のしっかりした味わいです。タンニンは強めでやや収縮感はあるものの熟成により丸みを帯び、あくまでもシルキーで柔らかい印象です。余韻は長く、果実の旨味と共に様々な複雑味と苦味の要素が後味に現れます。豊潤で複雑な香りに包まれ、そのイメージはフィニッシュまで続き、凝縮感ある様々な複雑味を伴った豊かな果実味が膨らみ、骨太で力強く飲み応えありますが、熟成により丸みを帯び、飲み頃に入った印象の長い余韻の1本です。