2013年ヴィンテージコメント
(2017年4月23日試飲)
アメリカンチェリー、フランボワーズなどを思わせる果実香、すみれの花、カラメル香、ナッティーな風味、木質香、僅かに胡椒などのスパイス香、発酵食品香などが香ります。口の中に複雑味を伴った優しく柔らかい果実味が豊かに広がります。比較的豊かな酸と程よいミネラルを感じ、優しい中にも骨格のしっかりした味わいです。タンニンは強く、収縮感はあるものの荒々しいイメージではありません。余韻は長く、果実の旨みと共に、後味にタンニンの収斂性を強く意識します。複雑味を伴った柔らかい果実味が心地よく豊かに広がり、膨らみのあるふくよかな味わいですが、ネッビオーロらしく、タンニンの収斂性を強く意識します。食事に合わせるとそのタンニンは、和らぎ、優しく感じられます。
2012年ヴィンテージコメント
(2016年5月20日試飲)
アメリカンチェリーのジャム、イチジク、フランボワーズなどを思わせる果実香、ドライフラワー、ミルキーな風味、カラメル香、ナッティーな風味、木質香、燻し香、僅かに胡椒などのスパイス香などが香ります。口当たりスムーズで、複雜味を伴った、よく熟した印象の果実味旨味が豊かに広がります。アルコールをやや強めに感じ、ボリュームがありますが、程よい酸を備え、メリハリある味わいです。タンニンは強く、やや収縮感はあるものの、荒々しいところはなくあくまでもシルキーで柔らかい印象です。余韻は長く、様々な旨味の要素が口中にいつまでも残る印象です。複雜味を帯びた印象の熟成感を意識するけれど、意外にチャーミングな果実味がスムーズに心地良く広がります。しかもボリュームがあり力強さも備えた、バローロに匹敵するネッビオーロと言えます。