2008年ヴィンテージコメント
(2017年8月23日試飲)
ブラックベリー、乾燥プラムなどを思わせる果実香、ミルキーな風味、ヴァニラ香、チョコレート、燻し香、木質香、カシューナッツ香、ナツメグ・胡椒などのスパイス香、鉱物を感じるミネラルなどが、複雑に豊かに香ります。口当たりスムーズで、程よい濃縮感のある複雑味を伴った果実味が心地よく広がります。比較的豊かな酸とミネラルに富み、骨太でしっかりした骨格を備えていますが、熟成により丸みを帯び、繊細なイメージも備えています。タンニンは強めで収縮感はあるものの、柔らかくシルキーです。余韻は長く、果実の旨味と共に、複雑味とやや強めにタンニンから由来する収斂性を意識します。骨太で力強く飲み応えありますが、熟成により丸みを帯び、複雑味を帯びた余韻が長く残り、繊細なイメージさえ感じ、飲み頃に入った印象の1本と言えます。