イオッパ ネッビオーロ
コッリーネ ノヴァレージ
イオッパ
若い2人の兄弟が「ゲンメの個性」を追求して
より高品質なワイン造りに取り組むワイナリー。
強くハッキリした綺麗な酸を感じ、果実味はチャーミングでフレッシュです。
透明感があり、しっかりした骨格も備え、後味に残る
ネッビオーロらしい収斂性が心地よい上質な1本です。
イオッパ Ioppa
火山岩土壌の硬くミネラリーなネッビオーロの代表格ガッティナーラと川を挟んで向かい合うゲンメはボーカ、コッリーネ・ノヴァレージの南、シッツァーノの北に位置する人口僅か 3000人
程度の非常に小さな産地(ワインよりもゴルゴンゾーラチーズで有名)。 ゲンメの造り手は数十軒しか存在せず、日本市場でも見かけるカンタルーポ社が最も有名です。そんなゲンメにも
近年、若い造り手が台頭してきました。イオッパは現在若い2人の兄弟に よって営まれているが歴史的には古く、現存する記録では1852年から続いています。1920年、現オーナー
の祖父に当たるジャコモが新たにカンティーナ造り上げ品質重視のカンティーナ に変貌を遂げました。ガッティナーラとは全く違う海底が隆起してできた土壌で粘土質が主体の堆積土壌と
なっていてワインはおおらかで若いうちから楽しめる柔らかいタンニンが特徴 。その芳香の高いレベルを最大の個性とする砂地のロエロとは違い、黄土からくる濃厚な果実感も持ち合わせ
ています。生産量はバローロの1/1000程度で、そのほとんどが地元で消費さ れてしまいます。
彼等のコンセプトはゲンメの個性の追求。『ゲンメは他のどのネッビオーロとも違う。しかしランゲの造り手のような高い意識を持って造っている造り手は多くない。収量が多すぎる。 我々は
勇気を持って収量を抑える。夏の間のグリーンハーベストと収穫前の摘果によって各要素の凝縮した葡萄を収穫することが大切』と語り、全ての葡萄は手作業でケアされています (収穫
もて作業)。畑ではボルドー液などの最低限のもの以外は薬剤を使用せず、ゲンメの個性を守っていく為に土壌環境を守ることを大切にしています。そして何よりも飲み手にとっ ても有害
なものは使用すべきでないと考えています。また、彼等はウーヴァ・ラーラやヴェスポリーナといった地元品種にも力を入れていて無骨な印象の野生種をしっかり収量を制限す ることで個性
的で魅力あるワインに仕上げています。