フランチャコルタ サテン
フェルゲッティーナ
イタリアで高級スプマンテとして認められるフランチャコルタ
(DOCGとして認可されています)
フェルゲッティーナ Ferghettina
比較的新しいフランチャコルタの生産者ですが、イタリア国内外で高く評価されている生産者です。
「フェルゲッティーナ」は1991年創立と比較的新しいワイナリー。フランチャコルタの 創成期から醸造家として活躍し、最大手ワイナリー「ベラヴィスタ」で栽培・醸造責 任者を20年務め、その名声を確立した立役者といわれる「ロベルト・ガッティ」氏の 情熱の下、わずか5haの畑からスタートしました。ガッティー氏の哲学である「エレ ガンスとフィネス」が最大に表現された素晴らしい味わいは、創立後間もない時期 より評判となり、注目を浴びています。
驚く程の上品さ・繊細さは「圧搾」にあり
フェルゲッティーナのフランチャコルタの最大の特徴の1つ、「限りなく上品で繊細、澄み切った」味わいには、ガッティ氏とその家族の一貫したこだわりがあります。全て徹底した自社管理で栽培したブドウのみを使用するのみならず、驚くべきはその贅沢なブドウの搾り方にありました。まずフランチャコルタに使用するブドウは、9つの村に点在する160haの畑のうち、樹齢10年以下の若木は使わず、条件が良い90haだけを使います。手摘み収穫後は醸造所の屋外に備えられたイタリアに2台しかないという「マルモニエ」という大きな木製圧搾機でブドウをごくソフトにプレスします。ゆっくりと優しく、果実のマイナスの要素を抽出することなく搾ることで、果実の色は他では見た事が無い程の透明感。フェルゲッティーナで使うのは、果汁の全体わずか35~40%のフリーランジュース (一番搾り果汁)で雑味の原因はまずこの時点で取り除かれます。
ふくよかさと複雑性・骨格の秘密
フェルゲッティーナのもう1つの魅力は、独自の「熟成美」。通常のブリュットでも、規定の18ヶ月に対して24ヶ月と長く熟成期間を取り、特にエクストラ・ブリュットでは、規定の36ヶ月に対し72ヶ月という、倍の年月を熟成させています。これは単に長くしただけではなく、様々な熟成期間を試した上で一番良い品質を見極めたそうです。さらにセラーで熟成されているワインのボトルはガッティ氏の息子マッテオ氏の考案で四角錐の形をしています。これはボトルが四角ことにより、オリに触れるワインの面積が広くなり、より効率的に瓶熟成ができるからです。当然その分コストもかかり、経営からすれば販売まで長い年月を要するのは非常に苦しい事ですが、売上げよりもあくまで品質重視の為、フェルゲッティーナ独自の熟成美の世界をフランチャコルタの中に造り出しています。
それぞれの畑やブドウの表現をする為に、今も家族で試行錯誤を繰り返しているガッティ家。その品質は口コミで広がり、特にオリジナリティを求めるイタリア国内のこだわりのレストランがここのフランチャコルタの取り扱いを求めて注文が殺到。ミシュラン3ツ星や2ツ星の署名なレストランで愛されています。最近ではその素晴らしさが日本の愛好家の間でも認知されはじめています。