ファルネーゼは、1994年に設立されました。創立者のカミッロ氏はイギリで3つのレストランを経営していましたが、いつかアブルッツオに帰郷してワイン醸造に関わる仕事をしたいと 考えていたのです。ファルネーゼ社設立の構想は1980年頃から練り始めていました。現在、自家所有の畑は80ヘクタールですが、契約農家の畑は約30,000ヘクタールあり、このこの巨大な畑から、意のままに最もよい畑を選ぶ権利を持っています。全てを買い取るわけで はありません。ファルネーゼの買取方法は、ヘクタールあたりに対して代金を支払うが、他業者はキロ単位でブドウを買います。この違いは、契約農家はヘクタールで代金が保証される ため、安心して質の高い集約したブドウ造りに専念出来るということにあります。ファルネーゼのアグロノミスト(栽培専門家)が契約農家のもとへ通い、よいブドウを収穫するために年間通じた栽培等のアドバイスを行っています収穫量は平均15tのところ約9tまで 減らしています。ファルネーゼのシンボルの醸造基地は、15世紀のカルドラ城を修復、拡張したもので、威厳ある社風を現在に伝えています。現在、カンパーニャの「ヴェゼーヴォ」、プーリアの「ディ・サン・マルツァーノ」、シチリアの「ザブ」、バジリカータの「ヴィエニエティ・デル・ヴルトーレ」も傘下にする大きな グループへ変貌し、発展を続けています。
ファルネーゼのネーミング
1582年、オタヴィオ・ファルネーゼ王妃のマルゲリータ(神聖ローマ皇帝カール5世の娘)は1、オルトナの町を手にいれます。この風光明媚なアブルッツォの地で彼女は葡萄作りに心 血を注ぎました。そしてそのワインはまたたく間にヨーロッパの宮廷祝宴で好評を博します。葡萄の作り手たちは、自分達を世界的に有名にしてくれた感謝の意を込め、そのワインに「 ファルネーゼ」の名を冠したのです。