2014年ヴィンテージコメント
(2017年6月6日試飲)
プラムのジャム、乾燥プラムなどを思わせる果実香、カラメル香、燻し香、木質香、ナツメグ・胡椒などのスパイス香などが香ります。口の中に程よい凝縮感のある果実味が豊かに広がります。果実味は濃いけれど、あくまでもチャーミングで未だフレッシュな印象で、比較的豊かな酸と程よいミネラルを感じ、骨格のしっかりしたメリハリある味わいです。タンニンは強めで、やや収縮感はあるものの、あくまでもシルキーで柔らかい印象です。余韻は長く、優しい果実味が長く口中に残ります。凝縮感あり、骨格のしっかりした味わいで、力強い印象を受けますが、チャーミングでジャミーな果実味が次第に広がり、心地よく旨味豊かなヴィンテージです。
2012年ヴィンテージコメント
(2015年2月17日試飲)
カシス・干しプラムなどを思わせる果実香、カラメル香、カカオの風味、燻し香、強めに感じる鉱物をイメージするミネラル、胡椒などスパイス香、大地のイメージなど複雜に豊かに香ります。アルコールを強めに感じ、膨らみがあり、比較的強い酸を備え、ミネラル感に富み、骨格のしっかりした味わいです。タンニンは強く僅かに収縮するものを感じますが、荒々しいイメージはありません。骨太で力強く飲み応えありますが、洗練されたイメージで、繊細ささえ感じます。余韻は長く、凝縮した濃い果実味が口中に残ると共に、タンニンとミネラルから由来する収斂性を感じます。凝縮した濃い果実味が豊かに広がると共に、強めのタンニンとミネラルに富んだ、骨太で力強く飲み応えある味わいですが、洗練されたイメージで、繊細ささえ感じるDOCGにふさわしい1本と言えます。
2007年ヴィンテージコメント
干しプラム、ブラックベリーなどを思わせる果実香、ミルキーな要素、ヴァニラ香、胡椒を思わせるスパイシーな風味などを感じます。口の中に豊かな酸を感じ、次第に果実の旨みが現われる印象です。タンニンは強めで、僅かに収縮するものが残りますが、尖ったところは感じません。しっかりした骨格があり飲み応えある味わいです。余韻も長めで、後味にも酸の中から果実の旨みの要素が現われるる印象です。果実の旨みを素直に感じるモダンなスタイルではなく、しっかりした酸に支えられたクラシックなスタイルのトスカーナワインと言えます。