テヌテ・ネイラーノを営むスペローネ家は100年近い歴史があり、常に高品質ワインを造り続けてきました。パオロ(70歳)とアントニオ(64歳)はいまも現役でワイン造りをしています。この生産者のワインはいかにもイタリアらしいセンスを感じさせるラベル、そして高級感のある独特のボトルを使用しています。現在、取り扱っているワインの内訳は、自社畑(クーポラ等)のものが10%、葡萄での購入が50%、ワインでの購入が40%。その中には、25年間ずっと同じ人から仕入れているものもあります。近年、赤ワイン用にミクロ ビュラージュを導入、またタンニンが甘くなるようにバリックの使用を控えています。ネイラーノのコストパーフォーンマンスの秘密は、高品質なワインを大量に造ることで、1本当たりの価格を抑えるというものです。これだけ高品質なワインを造っているのに何故ワインガイドに出展しないのか尋ねたところ、「イタリアワインガイドには興味がない。ガイドを買う代わりに、1本でも多くワインを買って、ワインを知って欲しい。」という答えが返ってきました。