リスクがあっても毎年アイスヴァインを造りに挑戦するのは、家族にとっての伝統だから
300年以上続く家系です。オーナーのルドルフ ファウスは、ラインガウのシュロス ヨハニスベルクで修行をし、またガイゼンハイムのワイン学校でも学びました。その後、父ハインツとワイン造りを共にしましたが、現在父は引退し、彼が引き継いでいます。ラベルにはハインツの名前が残っています。所有する畑は25.5haで、最も大きな畑はウ-デンハイムにあります。注目すべきはアイスヴァイン以上のクラスで、とてもリーズナブルです。
父の長年の経験が、BAやTBA、アイスヴァインの成功に役立っています。ただ、父はリースリングやシルヴァーナーなど伝統的な品種のアイスヴァインを造っていましたが、ルドルフは普通使わない葡萄品種(シャルドネなど)からもアイスヴァインを造ろうとしています。アイスヴァインだけは、特別に培養した酵母で安定した発酵をさせています。「1974年に父がアイスワインを造り始め、それ以来(2、3年の例外はあったものの)毎年挑戦してきました。アイスワインを造ることは私たち家族にとって伝統となり、今も挑戦を続けているのです」。
何度も調査員が来てアイスヴァイン用の畑の大きさとその葡萄の品質(アイスヴァインとして認められるか)、収穫時の葡萄の状態と収穫予定の面積、収穫された葡萄の収量とその品質、醸造されている途中のワインの量と品質、ボトリングされる予定の量と品質、ボトリングされた後の量などをチェックしていきます。また、温暖化により、自然条件が厳しくなってきました。