2015年ヴィンテージコメント
(2019年2月22日試飲)
アメリカンチェリー、フランボワーズなどを思わせる果実香、カラメル香、ヴァニラ香、ナッティーな風味、木質香などが香ります。口の中に程よい濃縮感のある果実味が、樽熟成から由来する風味を心地よく伴い豊かに広がります。程よい酸とミネラルを感じ、透明感がありますが、しっかりした骨格を感じます。タンニンは柔らかくシルキーで荒々しいところはありません。余韻はやや長く、果実の旨味と共に僅かに苦味と収斂性が後味に僅かに残る印象です。アメリカンチェリーをイメージする優しい果実味が樽熟成から由来する複雑味を心地よく伴い豊かに広がり、透明感ありしっかりした骨格も備えた上質なピノ・ノワールと言えます。
2012年ヴィンテージコメント
(2014年9月18日試飲)
フランボワーズ、アメリカンチェリーを思わせるチャーミングな果実の香りが主体に豊かに香ります。ミルキーな風味、スミレの花、カラメル香、僅かに木質香などが加わります。口の中にアメリカンチェリーのジャムを思わせる果実の旨味がストレートにスムーズに広がります。程よい酸を備え、雑味なくクリーンなイメージ、タンニンは柔らかくシルキー、尖ったところはなく、ミディアムボディーで膨らみがあり、心地よい味わいです。余韻はやや長く、ジャミーで優しい果実の旨みが長く残る印象です。アメリカンチェリーのジャムを思わせる優しいチャーミングな果実の旨みが素直に広がると共に、クリーンで透き通る印象の旨み豊かで心地よい味わいです。どちらかというと新世界に近いイメージですが、ドイツでこれ程のピノ・ノワールが出来るとは驚かされます。