ケスター・ヴォルフはラインヘッセンで1684年以来11代続いている由緒ある生産者です。1991年から現在のクラウスとベアベルが引き継いでおり、それまでは彼らの祖父がワイン造りをしていました。ケスター ヴォルフ家のワイン造りのポリシーは「伝統と現代技術の融合」です。
「畑の微生物を生かすことで、フルーティな葡萄が出来る」
葡萄園面積は34haで、そのほとんどが作業に大変手間のかかる斜面の畑です。貝殻を多く含む土壌であるため、ミネラルが豊富です。葡萄は土を選ぶので適した土に植え、ストレスのかからないやさしい扱いをし、収穫量は少量に抑えた栽培を心掛けています。また、2年ごとに土中の成分を調べ、栄養を与える草を選んで植えます。その草は5月に刈り込んで土の上に放置し、肥料とします。
「最新の技術を取り入れ、新鮮で繊細な果実味を引き出すワイン造り」
白ワインは、涼しい早朝に収穫して、8~10時間程スキンコンタクトを行います。その後すぐにプレスします。出来たモストは、最初は自然に沈殿させ、その後ポンプを使い6気圧で撹拌します。モスト内の空気やミストが上に押し上げられ、2時間程で綺麗なモストになります。その後酵母を加えて、10~12度で2~3週間発酵を行います。
赤ワインは、健康でない葡萄だけ落としたのち、手と機械で収穫します。除梗した後、葡萄を粒ごといれて、8日間32度で発酵させます。その後プレスして、熟成は別のタルに移して行います。