19世紀より地域のブドウ栽培家達が経済的必要性から小さな共同体を組織し、より効率的にブドウ栽培を行うことを目指しました。そして1960年には、3つの地域で組合が発足。彼らは1969年に入りラインランド、ファルツ地域で最大の組合と合併し、2000年にナーエの協同組合とも合併を果たしました。現在では、モーゼル、ナーエ、ラインヘッセン、ファルツ地方のブドウ栽培農家が加盟する、ドイツ最大のブドウ栽培生産者協同組合となりました。母体は大きくなりましたが、品質重視のスタイルは変わらず、それぞれの地域で圧搾所をいくつも設け丹精を込めたワイン造りを行う生産者として、信頼を集めています。
モーゼルランドの品質の高さは単に畑にあるといえます。
組合員は栽培から収穫まで全ての面で畑のエキスパートです。そして彼らの努力の結果、大変高い品質のブドウを産み出してきました。収穫後ブドウは組合の持つ畑の直ぐそばにある醸造施設や集荷場所に持ち込まれます。丹精こめて産み出されたブドウはその後、熟練の醸造家たちによって素晴しいワインへと産まれ変ります。
自然にやさしい農法
モーゼルランドでは自然環境のバランスが保たれるように努力しています。組合員は手に手を取り合って互いに栽培に関するアドバイスを行います。それぞれのブドウ品種に最も適切な栽培地から収穫の日までのあらゆる面で話し合います。組合員の畑では自然に優しい栽培方法の考えが取り入れられています。この結果、健康で完熟したブドウの収穫をむかえる事ができるのです。そして、この栽培方法によりモーゼルランドはアロマ豊かでブドウ品種の特製を素直に表現した高い品質のワインを産み出すすことが出来るのです。