濃縮感あるチャーミングな果実味心地よく溶け込む樽熟成から由来する風味を感じます。
透明感があり、綺麗な味わいですが力強さも備えた素直に旨味が膨らむヴィンテージです。 (2019年ヴィンテージコメントより)
4.25点
ワインブティックヴァンヴァン本店【会員特別価格商品】
メゾン・ルー・デュモンは日本人醸造家の仲田晃司氏が設立したネゴシアン。 仲田氏は、大学生時代にアルバイト先のフレンチレストランでワインに出会い、「いつか自分の手でワインを造ってみたい」という夢を抱き、1995年に単身渡仏します。フランス語の勉強をしながら各地の醸造家の門を叩いて修行を重ね、1999年ヴィンテージから委託生産や瓶買いをはじめ、2000年7月7日、ニュイ・サン・ジョルジュにルー・デュモンを設立しました。「デュモン」とは山という意味。仲田氏の生まれた岡山県の高梁にある、町のシンボル的存在のお城山、松山城をイメージしたもの。心の中にはいつも故郷があるという意味でつけた名前です。「ルー」は、仲田夫妻が(カトリックの洗礼式における)"代親"になった、ルーちゃんという女の子にちなんだ名前です。 仲田氏のワイン造りの特徴は、日本人的、職人的と言うべき、細部まで徹底的にこだわる仕事への執念。仕込むワインのテロワールや個性を研究し尽くした上で、樽の選定眼や様々な熟成方法を駆使してワインを磨き上げます。仲田氏は、2003年、かねてから念願だった自社の醸造所をジュヴレ・シャンベルタンに開設しました。そのお披露目パーティーのスペシャル・ゲストとして招かれたのは、ブルゴーニュの神様と呼ばれた在りし日のアンリ・ジャイエ氏。自らの発言力の影響を考え、他人のワインについて、滅多に評価しないことで知られるアンリ・ジャイエ氏ですが、その場にあった仲田氏のワインを大絶賛。それまで『日本人が造るブルゴーニュ』としか認識されなかったルー・デュモンが、『神様が認めたブルゴーニュ』になった瞬間でした。2008年には、ジュヴレ・シャンベルタンに自社カーヴも取得、約1haの念願の自社畑も手に入れ、ビオロジックを採用してブドウを栽培。 新しいキュヴェを生み出すなど現在でも様々な取り組みを行っており、数あるブルゴーニュの造り手の中でも新進気鋭の造り手として、世界中で高く評価される存在となっています。
毎年お正月には、仲田氏から可愛らしいニューイヤーカードが届きます。フランスの地で世界で認められる醸造家でありながら、日本人らしい実直な人柄がうかがえます。
フランボワーズ、アメリカンチェリーなどを思わせる果実香、カラメル香、ナッティーな風味、燻し香、木質香などが香ります。口の中にアメリカンチェリーをイメージする濃縮感ある果実味が樽熟成から由来する風味を心地良く伴い豊かに広がります。比較的豊かな酸と程よいミネラルを感じ、ピノ・ノワールらしい透明感があり、しっかりした骨格を備えています。タンニンは程よいものがありますがシルキーで柔らかく荒々しいところはありません。余韻は長く、濃縮した果実の旨味が後味に長く残ります。濃縮感あるチャーミングな果実味、心地よく溶け込む樽熟成から由来する風味、透明感があり、綺麗な味わいですが、力強さも備えた素直に旨味が膨らむヴィンテージです。
鶏肉の赤ワイン煮込み、パスタボロネーゼ、鶏肉のグラタン、豚肉の白ワイン煮込み
バランスが良いため飲みやすく、私も仕事後にたまに飲むワインです。唯一 Lou Dumont 輸出 27ヵ国のすべての国で飲んでいただいているワインです。
フランボワーズ、アメリカンチェリーなどを思わせる果実香、ミルキーな風味、ナッティーな風味、木質香、燻し香、鉱物を感じるミネラルなどを思わせる果実香などが香ります。口の中によく熟した印象の優しい果実の旨味が豊かに広がります。膨らみがあり、程よい酸と程よいミネラルを感じ、適度な骨格を感じます。タンニンは程よいものがありますが、シルキーで柔らかく荒らしいところはありません。余韻は、長く優しい果実の旨味が後味に長く現れます。ジャミーで旨味たっぷりな果実味が豊かに広がる印象の膨らみがありふくよかで、素直に旨味が膨らむイメージのモダンなイメージのヴィンテージです。
やや色の濃いルビー色から赤紫色の外観です。プラムやアメリカンチェリーなどを思わせる果実香、すみれの花、黒糖、カラメル香、僅かにミルキーな風味、燻し香、木質香、発酵食品香などが香ります。口の中に程よい濃縮感のある果実味が広がります。旨味の要素は徐々に膨らみ、次第にアミノ酸を思わせる旨みなどが現れます。比較的豊かな酸とミネラルに富み、骨格のしっかりした味わいで、タンニンは強めで、力強さを感じ、収縮感はあるものの、荒らしいイメージはなく、基本的には柔らかい印象です。余韻はやや長く、果実の旨みと共に、後味に苦みと収斂性が残ります。程よい濃縮感のある果実の旨みが徐々に豊かに膨らむイメージで、強い酸とミネラルを感じ、しっかりした骨格と力強さを意識するヴィンテージです。旨味の要素はゆっくり現れますので、じっくり味わいたい1本です。
フランボワーズ、チェリーのジャム、アンズなどを思わせる果実香が主体です。僅かにシロップ、青味の要素、胡椒などスパイス、動物的ニュアンス、鉱物を感じるミネラルなどが加わります。口の中に程よい濃縮感のある果実味が広がります。比較的強い酸を備え、骨格のしっかりしたメリハリある味わいで、タンニンはやや強めで、僅かに収縮感はあるものの荒々しいイメージではありません。旨味の要素は徐々に膨らみ、果実の旨味の中からアミノ酸を思わせる旨味が次第に現れる印象です。余韻はやや長く、果実の旨味と共にタンニンとミネラルから由来する収斂性と苦味が残ります。程よい濃縮感を備え、旨味の要素は徐々に豊かに膨らむイメージの味わい深いブルゴーニュです。時間をかけて、じっくり楽しんで下さい。
※麦ちゃん評価とは?