2010年ヴィンテージコメント
(2016年6月2日試飲)
カシス、ブルーベリーのジャムなどを思わせる果実香、ミルキーな風味、ヴァニラ香、チョコレート、燻し香、木質香、 ナッティーな風味、胡椒などのスパイス香、大地のイメージ、木炭のニュアンスなどが複雜に豊かに香ります。口の中に凝縮した香りから想像するような複雑な要素を伴った果実味が広がります。膨らみがある味わいですが、比較的豊かな酸を備え、メリハリのある、しっかりした骨格を感じます。タンニンは強く、収縮感はあるものの、荒々しいところはなく、あくまでもシルキーです。骨太で力強く飲み応えありますが、一本芯の通った印象で繊細ささえ意識します。余韻は長く、様々な旨味の要素が現れる共に、苦味と収斂性が後味に残ります。豊潤で複雑な香りに包まれ、凝縮感ある濃い果実の旨味が豊かに豊かに広がり、骨太で力強く、長い余韻を備え、しかも洗練されたイメージさえ感じるお買い得なボルドーワインです。
2009年ヴィンテージコメント
(2015年12月18日試飲)
カシス、ブラックベリー、乾燥プラムなどを思わせる果実香、燻し香、木質香、カラメル香、カカオやチョコレートの風味、ナッティーな風味、鉱物を感じるミネラル、胡椒などのスパイス香、大地のイメージなどが複雜に香ります。口の中に程よい樽熟成から由来する風味を伴った凝縮感のある濃い果実味が広がります。アルコールを強めに感じ、ボリュームがあり、程よい酸を備え、骨格のしっかりしたメリハリある味わいです。タンニンは強く、やや収縮感はあるものの荒々しい印象は受けません。余韻は長く、よく熟した果実の旨味が口中にいつまでも残ります。豊潤で複雑な香りに包まれ、よく熟したボリュームある果実味が素直に膨らむと共に熟成による複雑味が現れます。モダンなイメージですが様々な旨味の要素は徐々に広がるクラシカルなイメージも併せ持ったお買い得なボルドーワインと言えます。