もしメドックの格付けの見直しが行われたら確実に3級以上に上がってくる、と言われているシャトーです。フランス国内での評価が非常に高く、ほぼ国内で消費されてしまい日本での知名度はさほど高くありません。シャトー・ソシアンド・マレは、サン・テステフ村に隣接するサン・スラン・ド・カドゥルヌ村のシャトー。17世紀半ばにシャトーを所有していたソシアンド氏と、1850年の所有者の未亡人、マレ女史の名をとって名付けられました。このシャトーの輝かしい歴史は、1969年に荒廃していたシャトーをジャン・ゴートロー氏が購入した事に始まります。彼は、ソシアンド・マレをメドック格付け外シャトーの中で最も美しいワインとすることに尽力した人物。2003年以降クリュ・ブルジョワの自らのシャトーの格付けに対して納得できず、クリュ・ブルジョワ・エクセプショネルの格付けを返上。「格付けシャトーでもブルジョワシャトーでもなく、ソシアンド・マレである」とし、 格付けには分類されない立場を貫いています。所有する畑は、非常に日当たりも良く、砂利も多いため水はけも良い素晴らしいテロワール。手摘みの徹底や、1hあたりの植樹密度の高さ、100%新樽使用など、醸造にも妥協のない徹底ぶりがうかがえます。もしメドックの格付けの見直しが行わることがあれば確実に3級以上に上がってくるのではないかと言われているシャトー。フランス国内での評価が高く、ほとんどが国内で消費されてしまうため日本での知名度は高くなく、知る人ぞ知る、通好みのワインとして愛されています。昔ながらの製法を守り、骨格のしっかりとした、それでいて非常にエレガントなワインを造り続けているシャトーです。