抜群の水はけと太陽の恩恵を受ける好条件の畑
マコン地区の中心に位置するアゼ村に位置する1921年から続く家族経営のドメーヌです。所有する畑は56haで、標高250~350mのなだらかな南東向きの丘一面に広がっており、抜群の水はけと太陽の恩恵を受ける好条件にあります。また、周囲が林で取り囲まれており、実際は単一区画として独立した畑になっています。畑にはシャルドネ、ガメイ、ピノ・ノワール、アリゴテが植えられています。最新の醸造設備からフレッシュでとても安定したワイン造りを行っています。2004年からリュット・レゾネ栽培を実践し、2018年にHVE(環境価値重視)認証を取得しました。さらに、2020年から有機栽培にも取り組んでいます。
ドメーヌを取り仕切るのは、わずか5haの畑から今日のドメーヌ基礎を築いたジョン・ピエール・マリリエール。収穫したブドウは全て除梗し、最新式の空気圧プレス機で優しく圧搾後、セメントタンクや樽を使って熟成、それぞれのテロワールを生かしたワイン造りをしています。現在は栽培担当の息子のミカエルと、2008年から醸造担当として加わったロラン・シャルディニィとともに、モダンなスタイルの中にもピュアな果実味がしっかりと表現されているクオリティの高いワインを産出しています。
生産量の半分は白ワインですが、古木からとれるブドウを醸造したピノ・ノワールやパス・トゥ・グランなどの赤ワインにも定評があります。ロシュバンのワインはストレートでピュアな果実味ときれいな酸が特徴。マコンの中でもあまり知られていないエリアながら、そのテロワールにはまだまだ大きなポテンシャルがあります。ドメーヌでは、設備をますます充実させ、畑もさらに拡大して意欲的にワイン造り取り組んでいます。今、もっとも旬な生産者のひとつです。