僅か7haのマイクロシャトー。自然を愛するフレデリックが造る、食事との相性抜群のボルドーワイン。
2006年よりフレデリックとファビエンヌのマリエ夫妻によって営まれる シャトー ド ラ ヴィエイユ シャペルは、ボルドーから24kmほど離れたジロンド県の小さな村、リュゴン エ リル デュ カルネに位置しています。シャトーはもともと12世紀に建てられた古い教会で、ドルドーニュ川に面しています。その昔、聖母マリアを祭ったこの教会は、リュゴン エ リル デュ カルネ地区のカトリック文化の中心でした。またブルゴーニュの王や、北からやってきた異教徒との激しい戦いの場にもなりました。18世紀末のフランス革命前までは、ベネディクト会の修道士達がこの教会に住み、土地を管理していました。オーナーのフレデリックは1984年から約1年間、日本語を学ぶために日本に留学していたことがあります。昼間は語学学校に通い、午後からはレストランでアルバイトをしていたそうです。そのため、少し日本語が話せます。しかも同じレストランで働いていたフランス人の奥様と出会い、それがきっかけで結婚に至ったとのこと。その後、いったんフランスに戻った後、約10年間、フランス企業の駐在員として中国に滞在した後、1998年にフランスに帰国しました。ワイン愛好家で美食家の家庭に育ったフレデリックは若い頃から素晴らしいワインに接する機会に恵まれていました。40代を迎えた頃には、長年抱いていたワイン造りへの情熱を実現させたいと思うようになりました。フレデリックは冗談交じりに、「いわゆる中年の危機というやつだよ」と言っていました。家族や親しい友人の助けを受け、2006年にシャトー ド ラ ヴィエイユ シャペルを手に入れました。しかし、理想の土地を見つけるまでには14年もの月日がかかりました。フレデリックは、最初から最終的にはビオディナミでのワイン造りを目指していました。そのため、自然環境が守られている場所を探す必要がありました。ボルドーのみならず、ブルゴーニュやロワール、アルザスやプロヴァンスなどフランス中のワイン産地、100箇所を超える土地を見て回りました。2008年からは化学的な農薬を一切使用せず、オーガニック栽培へと転換。2013年にオーガニック認証(エコセール)を受けています。2016年にはビオディナミの認証、デメターの認証を受ける予定です。
【ABマーク】
「ABマーク」は、「Agriculture Biologique」の頭文字から命名された認証機関です。フランス政府の厳しい基準をクリアした、栽培
から商品加工にいたる全ての工程で、添加物などを一切含まない食品製品であることが認証の条件となっています。但しワインの場合、その原
料となったぶどうについてのみABの基準をクリアしていることが保証され、唯一使用が許されている二酸化硫黄(亜硫酸)の 使用上限についても、
EUの定める基準上限の3分の2までと非常に厳しくなっています。AB認証を取得したワインのエチケットには「ABマーク」の記載が許可されています。
【EUが制定したオーガニックファーミングのロゴマーク】
EUの各国で認証されたオーガニック食品に共通のロゴです。