1855年、シャトー・ローザン・セグラは第一級シャトーに次ぐボルドー最高のワインと評価されていました。その後、1960年代、1970年代には低迷していましたが、1983年にジャック・テオ氏がシャトーを引き継ぐようになると品質が一変。具体的に行われたのは、新しいワイン蔵の建設、ステンレスの発酵槽の増設、といったワイン製造施設の改良と、新樽使用比率の増加、さらには最良のブドウだけをワインにするという厳しい選別でした。 すると、輝かしいワインが次々と生まれるようになったのです。
また、1994年にオートクチュールの「シャネル」に買収されてからはさらにクオリティが上昇し、格付け第一級に一番近い実力、という評価を改めて受けるようになりました。シャネルの美意識がワインにも表現され、数値化できない美しさと強さを兼ね備えています。