シャトー・ラ・ファヴィエール
ワインブティックヴァンヴァン本店【会員特別価格商品】
AOCはボルドー・シュペリュールですが品質はかなり優れもの!
程良い濃縮感ある果実味が
樽熟成から由来する複雑味を伴い豊かに広がります。
しっかりした骨格を感じ、力強い印象も受けますが
あくまでも柔らかくバランスよくまとまったヴィンテージです。
シャトー ラ ファヴィエール Chateau La Faviere
1750年代、とあるボルドーの名士が、リュサック・サンテミリオンの北にあるサン・スラン・シュル・リスルに、小さなワイナリーを建設しました。それがのちのシャトー・ラ・ファヴ ィエールです。シャトー・ラ・ファヴィエールを語る上で重要なキーワードは「音楽」です。音楽は当時、彼らにとって生活の多くを占める大切なものでした。シャトーに備わっている 音楽サロンは素晴らしく、その評判は村中の人が知るほどでした。シャトーの中は音楽に満ち溢れ、ヴェルサイユ宮殿に献上された舞踊曲を奏でるハープシコードの音色が聞こえていま した。19世紀の終わり頃、シャトーはソスタル家に買い取られ、家族経営シャトーとなりました。シャトーは改築され、畑は引き継がれました。ワイン造りが継承される傍らにも、常に 音楽は在りました。この当時の音楽は、ロシア音楽に大きな影響を受けていたと言います。2009年まで、ラ・ファヴィエールはずっと家族経営を続けていました。(ちなみにこのソスタ ル家、Smurfit Kappaという欧州でも有名な紙製包装容器のメーカーの前身の創業家でもあります)2010年、現オーナーであるスタニスラス・ジンジェレンコとナタリアがシャトーを訪れ 、その自然に囲まれた美しさと、ファヴィエールと音楽の強い結びつきにすっかり魅了されました。その年の11月にシャトーを購入、オーナーとなりました。音楽を愛するスタニスラス らにとって、ワイン造りというのはテロワールとの最も強い結びつきであり、そして魔法だと語ります。ワイン造り、ラベルデザイン、そしてシャトーで行われるイベントに至るまで、 全ての情熱の源泉には音楽があるのです。彼らは少しずつ畑の改善を行い、シャトーの改築を行ってきました。シャトーの中には音楽室や、ナタリアのためのピアノも設置されています。
現在、スタニスラスとナタリアは「音楽に満たされたシャトー」の復活に情熱を捧げています。そのために、優秀な醸造家であるジョルジュ・ポリ氏をシャトーに招きました。彼は20年 にもわたって、メドックの格付シャトーであるシャトー・グリュオー・ラローズの醸造家を務めてきた素晴らしい経歴の持ち主です。コンサルタントとはいえ、週に2日以上ファヴィエー ルの畑に足を運ぶほど、ファヴィエールとは深く関わっており、醸造家のクリストフ・ブドゥエ氏とともに、ワイン造りに携わっています。スタニスラスとナタリアの情熱は、ワイン、 音楽に留まらず、ラ・ファヴィエールの土地にも注がれます。「ワインと音楽は普遍の言語であり、素晴らしいひと時を私たちに与えてくれる」と言います。スタニスラスらがオーナー になってからシャトーとその敷地内は一般に公開されています。ラ・ファヴィエールでは近い将来、ジャズや世界の音楽に溢れた宴を催したり、ゲストハウスを建設するなどを予定しています。