グラーグ地区で最高のワインの一つとして名高いシャトー・オーバイイ。畑は周辺で最も高い丘の頂にあり、日当たりが良く排水に優れているという、素晴らしい立地に恵まれています。また、そこに植えられているブドウの樹のうちの、実に15%が「樹齢90年」で、それらはフィロキセラの害を免れた、アメリカ産の台木に接木していない純粋なフランス産の木です。オーバイイのワインは、滅多にお目に掛かることの出来ない貴重なブドウから作られています。17世紀にまで遡ることができる、非常に歴史あるシャトーですが、1923年以降、シャトーは一時荒廃していた時期がありました。しかし1955年、サンダース家がオーナーとなってからは名声を取り戻し始め、1979年からは一貫して優れたワインを生み出すようになりました。このシャトーのコンサルタントには、エミリー・ペイノー氏やドニ・デブルデュー氏といった、ボルドー大学の高名な教授たちが名を連ねています。彼らのアドバイスもあってか、収穫の半分以上はセカンドワインに回されるという厳格なワインの選別や、様々な改革が行われており、ワインへの期待も一層高まるでしょう。