2015年ヴィンテージコメント
(2017年9月13日試飲)
カシス、ブラックベリー、乾燥プラムなどを思わせる果実香、ミルキーな風味、ヴァニラ香、チョコレート、カシューナッツ香、燻し香、木質香、シナモン・ナツメグなどのスパイス香、鉱物を感じるミネラル、僅かに動物的ニュアンス、腐葉土のイメージなどが複雑に豊かに香ります。口の中に凝縮感の強い複雑味を伴った果実味が意外にスムーズに旨味豊かに広がります。アルコールをやや強めに感じ、膨らみある味わいで、程よい酸とミネラルを意識し、メリハリがあり、しっかりとした骨格を感じます。タンニンは強めで、やや収縮感はあるもののあくまでもシルキーで柔らかく荒らしいイメージはありません。長い余韻を備え、様々な旨味の要素と共に、苦味と収斂性がやや強めに後味に現れます。豊潤で複雑な豊かな香りに包まれ、その香りのイメージはフィニッシュまで続きます。凝縮感の強い濃い果実味が豊かに広がり、力強く飲み応えありますが、意外に口当たりスムーズで、様々な旨味の要素は完璧に融合しています。今後のさらなる熟成が大いに期待できますが、今飲んでも非常に美味しく楽しめる至高のワインにふさわしい逸品です。