コストパフォーマンスの高いワインを信念持って造る生産者
1984年にパスカル・キュセイ氏が2歳年上の兄ローラン、そして両親と共にワイン造りをスタートさせました。現在、46haの葡萄園を所有、赤用が19ha、白用が27haです。土壌は石灰岩と粘土質で、収量を抑え、肥料は100%オーガニックなものを使用しています。パスカル・キュセイ氏はワイン造りについてこう語っています。「私はワイン造りでは絶対に金持ちにならないし、なれない。何故なら、こんなコストパフォーマンスの高いワインをこの地域で誰が造っているのだろうか?それが私の絶対的な自信である。それが出来るのは、私がワインの仕事自体がとても好きだからであり、また職人にはなれるがビジネスマンにはなれないからだ。21世紀はもうテクノロジーの時代ではない。そもそも私のワインはテクノロジーには頼らない。そのためにひたすら葡萄造りに専念する。つまり化学肥料を一切使わないで畑の土にできる限り手をかける。それが私の意味する自然を尊重することに他ならない。私は、ワイン造りの90%が自然の力によるものだと信じている。そして残り10%は理解できない未知の部分を持つ。私にはその10%の未知の世界が面白くて仕方がない。私のワインはどこのコピーでもない。私のワインなのだ。テクノロジーに頼ると品質が画一化してしまう。私は最高の畑を持っているし、自然だけを相手に働くので、各品種が個々の個性を持った良いワインを造り出してくれる」「最高峰の特別なワインをたった1樽だけ造っても、多くの人には知られないし、飲んでもらえないのでは意味がない。だから私は、安くておいしいワインをたくさん造る。」
常にオープンマインドで新しいことに挑戦し続ける
パスカルとフラヴィが父娘で手掛けるこだわりのワイン
パスカルの娘であるフラヴィも父親譲りの性格で「ハードワークが大好き!」というほど。「ガメイに挑戦したい!このエリアで今、栽培している赤は力強い品種ばかりだから、ガメイのようなフルーティな品種で飲みやすいワインを造りたい」、「南アフリカで収穫体験もしてみたいなあ」など、何かに挑戦したいという熱い思いが感じられます。彼女もまた、オープンマインドでワイン造りに挑戦しています。