シャトー・ド・ラスコーは、ラングドックでトップクラスと言われる産地『ピク・サン・ルー』にある家族経営のワイナリーです。ピク・サン・ルーの中心部にあるヴァキエール村で16世紀に創業して以来、ラングドックの農業とワインの歴史を紡ぎ続け、14代目ジャン・ブノワ・キャヴァリエは1984年にドメーヌを引き継ぎました。彼は1990年にブドウ畑とセラーを再編成し独立。ワイナリー「シャトー・ド・ラスコー」として再出発。(ラスコーの意味:昔の南仏のオック語で「石灰岩」を意味する。ラスコーの丘の地名に由来)2009年にオーガニック認証、2018年にはビオディナミ認証を取得。現在、15代目のマリー姉妹が加わり、周囲の豊かな自然環境と調和しながら家族の伝統を継承しています。
馬のラベルは、The przewalski horse(蒙古野馬、ろばに類似している中央アジアの野生の馬)が 家族の名前であるカヴァリエ(フランス語で騎手の意味)を想起させる事。ドルドーニュにあるラスコー洞窟に壁画あり、その壁画に描かれている馬の絵をモチーフにしています。
ビオディナミ、ワイン醸造について<豊かな自然環境を保護する農法>
広大な森やガリーグに囲まれた畑は、驚くほど多様な生態系を持つ豊かな自然の中に溶け込み、冷たい風から守られるように広がっています。ブドウ畑は2006年から有機農法で管理されており、2009年にはエコセール認証を取得。さらにビオディナミ農法を導入し、2018年にデメテール認証を取得しました。ラスコーでは、土壌や気候だけでなく、携わる人々にも配慮しながら、それぞれの区画に適した作業を行っています。それぞれのブドウの樹が毎年同じ手で剪定されるように気を配り、区画の必要に応じて堆肥やハーブティーの量を個別に調整しています。シャトー・ド・ラスコーではワインに個性を与えるため、ハーブを煎じたものを畑に撒いてブドウの木に耐性を与えています。またこのハーブ(スギナ、カモミール、イラクサなど)は茶葉の様な香りをしておりこれがワインにハーブのニュアンスを与えると考えています。
また近年、醸造設備から樽熟庫まで全てをリニューアルし、区画ごとに丁寧に醸造できる最新技術が揃った印象的なセラーを誇っています。ステンレスタンク、コンクリートタンク、木製タンク、それぞれのワインに最も適した容器を選び、そのワインが持つ特質を余すところなく表現できるようにしています。