麦ちゃんテイスティングコメント
(2014年10月27日試飲)
ブラックベリー、乾燥プラムなどを思わせる果実香、燻し香、ドライフラワー、古びた樽のイメージ、カカオの風味、胡椒・ナツメグなどスパイス香、鉱物を感じるミネラルなど複雑に豊かに香ります。口の中に程よい凝縮感のある濃い果実味が広がります。アルコールを強めに感じ、膨らみがあり、比較的強い酸を備え、骨格のしっかりしたメリハリのある味わいです。タンニンは強く、やや収縮するものがあり、未だ荒々しさを感じますが、尖ったところはありません。ミネラル感に富み、しっかりした骨格を備え、力強く飲み応えがあり、ややひねた風味を伴った旨味の要素が徐々に膨らむイメージのクラシカルなワインと言えます。余韻は長く、果実の旨味と共に、鉱物的なミネラル、古びた樽のイメージ、タンニンから由来する収縮感などが現れます。芳醇で複雑な香りに包まれ、比較的強い酸を感じ、骨格のしっかりした力強く飲み応えがあるクラシカルで味わい深い1本です。今後の熟成によりさらに素晴らしいワインになると大いに期待出来るポテンシャルを持ち合わせています。
2006年ヴィンテージコメント
(2014年6月7日試飲)
プラムのジャム、干しプラム、イチジクなどを思わせる果実香、ドライフラワー、ミルキーな要素、ヴァニラ香、カラメル香、ミルクチョコレート、カカオの風味、ナッティーな風味、燻し香、木質香、胡椒などスパイス香など複雑に豊かに香ます。口の中に濃縮感のあるよく熟した果実の旨みが広がります。アルコールをやや強めに感じ、膨らみのある味わいで、比較的強い酸を備え、骨格のしっかりした骨太の1本です。タンニンは強く、飲み応えありますが、荒々しいイメージはなく、あくまでもシルキーで柔らかい印象です。余韻は長く、果実の旨みと共に、ナッティーな風味やミルクチョコレートのような旨み、スパイシーな風味などが現れます。濃縮感のあるよく熟した印象の果実の旨みが素直に広がると共に、南仏のワインとは思えない豊かな酸を感じ、力強く骨太で、複雑味を備えシルキーで柔らかく飲み頃に入ったイメージのルーションの逸品と言えます。