フロンサックのヴェラック村に位置するシャトー。現在は4代目のエルヴェ リュイエがワイン造りを行っています。1990年より畑の全面的な改革を行い、葡萄の栽培方法も一新させました。また数年間にわたりセラーにも投資を行い、最新の設備を整え、現代的なワイナリーへと生まれ変わりました。2001年頃からそれまで使用していたステンレスタンクから伝統的なセメントの醗酵槽に徐々に移行し、より深みのある味わいを目指しています。セラーで使用された排水を自前の循環濾過機によって洗浄するなど、ワインの品質だけでなく環境への配慮にも気を配り、「自然の恩恵に与る者の責任として当然のこと」と語るエルベ・リュイリエ氏のワインはワイン・スペクテータ、ギド・アシェット、クラスマンなどでも高く評価。
醸造コンサルタント:オリヴィエ・ドーガ氏
現在の醸造コンサルタントとしてボルドーでステファン・デュルノンクールの対抗馬として注目されているオリヴィエ・ドーガ氏を招聘!
日本では未だなじみが薄いですが、右岸のガレージワインがデュルノンクール氏であれば、左岸はガレージワインはドーガ氏!まさに東西の横綱のような勢力図です。
1964年にボルドー近くのリブルヌに生まれ、ラグビー選手として活躍。チームの会長の縁で、シャトー・ソシアンド・マレで葡萄の扱いからワイン造りなどを学びました。瞬く間に才覚を発揮し、1988~92年は同シャトーで技術部長、1992~99年にシャトー・ラ・トゥール・カルネで総支配人、1999~2000年にシャトー・ラ・トゥール・デュ・ビィで技術部長を経て、2000年にコンサルティング会社ル・フェジュール・ド・ヴァンを設立。現在は30を越えるボルドーのクライアントをはじめ、南仏ラングドックやウクライナなどにも活躍の場を広げています。「私は、生産者の表現を助けるためにあり、ワインは、ワインを飲む人のためにある。」と語るドーガ氏はビオトープを重視し、“ドーガスタイル”にはめ込むのではなく、畑の自然な状態と個性を重んじたワイン造りを理想としています。また、時にはパッケージやマーケティングなどのアドバイスを求められるなど、多彩な能力を発揮しています。